末期ガンになったIT社長からの手紙

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344011731
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

大手女性サイト社長であるとともに、大手電機メーカー子会社(ポータルサイト)事業部長として、充実した日々を過ごしていた著者は、ある日突然、胃ガンの告知を受ける。手術をするが、再発。余命3カ月のスキルス胃ガンとわかる。奇しくもその日は、ライブドアの堀江社長が逮捕された日だった。思えば、ITの可能性を夢見て、むちゃくちゃに仕事ばかりをしてきた。お金は貯まりに貯まり、金持ちになった。しかし、それにどういう意味があるのか。幸福とは何か、死とは何かを考える日々。そして著者は、残された人生を「人生の休日」ではなく「世の中への貢献期間」と決意した…。

目次

1章 再発、余命宣告(レインボーブリッジ;絶頂からの転落;「堀江社長」の逮捕の夜;「お願いです。ガンでありますように」;余命宣告)
2章 最初のガン告知(異変;ガン告知;緊急入院;ガン告知、絶望;最後の仕事;手術、復活)
3章 2アウト満塁の2割バッター(5年生存率、15~20パーセント;5年ぶりの夏休み;葛藤~抗ガン剤治療;恋愛観と結婚観~生命との天秤)
4章 人生のロングバケーション(ロングバケーション;快気祝い;友達が教えてくれたシンプルな事実;4カ月遅れで二十数年ぶりのお誕生日;「逆」告知;両親の上京)
5章 事業計画「人生の総仕上げ」(ガン患者流「メディアとネットの融合」;最後の事業計画、タイトルは…)

著者等紹介

藤田憲一[フジタケンイチ]
1970年愛媛県生まれ。中央大学法学部卒。(株)NCI代表取締役社長。ダイレクトマーケティング広告会社、大手広告会社で戦略プランナー、シンクタンクで新規事業を担当し、女性サイトのCEO(最高経営責任者)、ポータルサイト運営の電機メーカー子会社事業部長を経て、現職。商品開発、広告戦略企画、新規事業育成において驚異的な確率でヒット商品を手掛けることで知られる。33歳でガン発病、35歳で再発、余命3カ月の宣告を受け、現在も闘病中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

里季

54
この本が話題になったときにはあまり興味がなかったが、自分も同じ胃ガンになり、読んでみる気になった。33歳。若い人の胃ガンはたいていがたちの悪いスキルス胃ガンだ。残された時間がない。刻々とカウントダウンされる中で著者は病を受け入れ、気持ちを切り替え、思い切り仕事をしていく。著者は再発までの一年半が一番幸せだった、という。ダンピング症状がつらいだの、詰まりや逆流が辛いだの言っている自分が恥ずかしくなる。ほどなく著者は亡くなるのだがそんなことを想像できないほど希望を持ち続けているところで終わっている。合掌。2016/07/02

ミナコ@灯れ松明の火

16
どんな状況に置かれたとしても、結局のところは自分の意思あるところにしか道は開けないのだと思う。大きな運命の流れには川の流れに身を任せるように従うしかないとしても、それでもなお成し遂げることができることはきっとある、と藤田さんの力強い言葉が教えてくれる。人生の総仕上げの事業計画書は圧巻。今もなお、本書に出てきたたくさんの友人の中で、そして本書を読んだ読者の中で、藤田さんは力強く生き続けてくれている。感謝。2012/02/10

あずさ

2
末期がんになった人とは思えないほど、生きることが楽しくてしょうがない、という印象を受けた。前向きでいることは、シンプルだけど一番難しい。文字は少ないけど、読み応えがありました。2013/12/26

じゃりんこチエ

2
ガンという大変な状況下。まだ、若くして志半ばで病に蝕まれるのはかわいそうだと思う。今、周りにそのような友人もいて病気の現実を聞くと、綺麗事ではすまされない。そんな中で読んだせいか、ピンと来なかった。あっさり書かれている感じがしたからかなぁ。健康で暮らせる事はありがたい事です。2012/03/22

MECABOO

2
●どんな状況であれ「時間」を無駄にしないためには結局は「前を見て」「今から」を生きるしかないのだ、ということを改めて著者から学んだ。 ●「完璧は~~~自己満足だ」という表現に胸を打たれた。ビジネスで成功した著者は自分の夢の実現のために厳しく自分を律し、「完璧」を追い求めてきた。初手術後の仲間との快気祝いのホームパーティーは著者にとって「完璧」ではなかったが、そのパーティーの参加者達との交流を通して「肩の力を抜く」ということに気付いたようだ。2012/01/06

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