Q&A

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344006232
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

2002年2月11日午後2時過ぎ、都内郊外の大型商業施設において重大死傷事故発生。死者69名、負傷者116名。未だ事故原因を特定できず―。質問と答え(Q&A)だけで物語が進行する、リアルでシリアスなドラマ。謎が謎を呼ぶ“恩田陸ワールド”の真骨頂。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

87
休日の午後2時過ぎ、都内郊外の大型商業施設で重大事故が発生。死者69名・負傷者116名、しかしその場で何が起きたのか原因は不明。事故の調査というQ&A形式で綴られた小説。不条理なことを描きたかったのか。もし、私がその場に居合わせたら、冷静に行動することが出来たかな?考えさせられました。2017/02/21

はな

47
これ、すごく怖い!大型商業施設Mでとある大惨事が起こった。事件か事故か。原因は何だったのか。何かしらの形で関わった人達のQ&Aの会話のみで進んでいく。「それでは、これからあなたに幾つかの質問をします。ここで話したことが外に出ることはありません。」からいつも始まっていたのに、気付けばそれもなくなって次から次へと主人公不在で入れ替わり、どんどん不穏な雰囲気へと変わる。立ち位置が違えば見え方も違う。ホラーよりぞわぞわした。あぁーモヤモヤするし後味悪いけど、おもしろかった。やっぱりこういう会話形式のお話は好き。2018/09/28

藤月はな(灯れ松明の火)

38
再読です。なぜ、事件は起きたのかは明らかにされず、不気味さだけが残ります。事件が起きた当時にその場にいた者や間接的に関わった者に客観的に真実を捉えようとしても見るものを皆、無意識に遮断して選択し、自分のことを投影して事件を捉えているという点で「死ねばいいのに」、「姑獲鳥の夏」や「D坂の殺人事件」を彷彿させます。神の存在意義については歴史や「DEATH NOTE」で感じた「人間が我欲を満たし、自分を正当化するために作り上げた代弁的存在」という印象が頭で更に強く、なりました。2011/11/08

ろけっと

34
郊外の巨大商業施設で起こった重大死傷事故。被害者に対して行われるインタビューをもとに物語が展開していくと思いきや..否、展開はしない。事故に対する個々の受けとめかたがあまりにも違いすぎるのは何故か?テロ、政府の陰謀、大規模な実験、それとも..私には答えは見つけられなかった。そう、この物語の答えは1つではない。2011/06/03

エドワード

30
「21世紀、現実がフィクションを模倣する時代に我々は生きている。」と解説で建築学者の森川嘉一郎氏は述べている。本当にそうだ。サリン事件、同時多発テロ、イスラム国、現在のコロナ禍、みな映画や小説のような現実だ。東京の大型商業施設で大勢の死傷者が出た原因不明の事件。その関係者へのインタビューで構成される物語。目撃者、被害者、施設の人間、弁護士、消防隊、食い違う認識、特定できない事実。そもそも誰が何のために行っているインタビューなのか?徐々に姿を表す、恩田陸さんらしい不気味さ、最後まで真実は藪の中で終わる。2020/11/23

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