無名

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344003859
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

【この本をお薦めします!~紀伊國屋書店西神店・中納】
 我々は父のことをどれくらい知っているだろうか。父の父としての面しか見ていないのではないだろうか。著者は父が残した俳句の中に、今まで知らなかった姿を見出し、父の原点に、そして自らの原点に立ち帰る。無名の生、無名の死の潔さ、美しさが胸にしみる1冊。

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内容説明

一日一合の酒と一冊の本があれば、それが最高の贅沢。そんな父が、夏の終わりに脳の出血により入院した。混濁してゆく意識、肺炎の併発、その後在宅看護に切り替えたのはもう秋も深まる頃だった。秋の静けさの中に消えてゆこうとする父。無数の記憶によって甦らせようとする私。父と過ごした最後の日々…。自らの父の死を正面から見据えた、沢木文学の到達点。

著者等紹介

沢木耕太郎[サワキコウタロウ]
1947年東京生まれ。横浜国立大学卒。独自の手法と文体で数々の作品を生み出し、ノンフィクションの世界を拡げたといわれる。79年に「テロルの決算」で大宅壮一ノンフィクション賞、82年に「一瞬の夏」で新田次郎文学賞などを受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クリママ

40
入院した高齢の父。病状が定まらない中、自宅での看護に切り替え、看取るまでを綴った著者自身のノンフィクション。義両親のことを思い出す。遠方であっため夫兄弟が交代に通ったが、寒い季節、ストーブを焚く環境であったため酸素ボンベがネックになり、自宅に帰ることはできなかった。父親の生き方、息子の思い。父親と息子の距離は近いようで遠く、遠いようで近い。まとめられ、配られたご尊父の句集。その句集の行く末のことまで考えると、息子に読んでもらうだけで十分と思うのは、私だけだろうか。2021/07/29

Book & Travel

40
著者の父親が入院してから看取るまでを描いたルポルタージュ。著者は父親が俳句をやっていたことを知り、私家版の句集を作ろうとそれらをまとめていく。父の俳句や記憶からあれこれと巡らされる著者の思いが、読んでいて静かに胸に響き、引き込まれる。自分の父親はまだ健在だが、父親のこと、家族のことをいろいろ考えさせられた。成功したわけではなく不運と苦労も多かったようだが、家族に慕われ、穏やかで1合の酒と1冊の本があればいいという人生を送った著者の父親の姿も心に残る。若い頃よく読んだが、やっぱり沢木耕太郎はいいな。2018/10/13

James Hayashi

31
著者が父を見送る様子を描いた。無名であるが著者の心に大きな存在としてある父。老い、病み、亡くなっていく。父の存在とは?生きる意味?自分もそうだが、全く準備ができていない。ここ10年以上葬儀に触れていない。人は亡くなっているのだが、国を離れているとそう簡単に駆けつけられない。考えさせられるし、その時を迎えるまでに準備をして行きたい。2021/06/21

ポン

11
人生の晩年の過ごし方を考えるきっかけになりました。発売当時に読んだときは、お父様が作られた句についての記述の印象が強かったですが、今回は、親とのあり方、介護についての記述が心に残りました。「それでよし」。人生の最後の父側からの言葉であるとは思いますが、自分に対しても「これでよし」と最後に言えるよう生きたいと感じました。2021/06/09

sohara

5
俳句友達の推薦本にして、沢木耕太郎の初読み。死期の迫った父親の介護を始めた時から、父親の俳句をまとめた私家版の句集を死後に上梓するまでに至る経緯を綴ったノンフィクション。自己顕示欲が無く、1合の晩酌と食後の読書が最高の贅沢であった、との描写に著者が父親に抱いていた温かな尊敬の念を感じた。読後の印象は、聖人か君子。とても爽やかでした。2016/06/22

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