内容説明
黄色いレインコートをまとい、猟奇殺人を繰り返す「五人」の若者と、女精神科医との不可思議な精神鑑定から現代における究極の愛の形を描く。人気脚本家の待ちに待たれた初小説。
著者等紹介
野島伸司［ノジマシンジ］
１９６３年新潟生まれ。大学中退後、渡米。８８年「時には母のない子のように」でフジテレビ・ヤングシナリオ大賞受賞後、『君が嘘をついた』で脚本家デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
38
頭がとてもこんがらかる割に見返りが少なくて報われない読書になったよ。2014/03/30
Book Lover Mr.Garakuta
4
図書館本：読了。内容の濃い話であった。★32018/12/01
maiko
3
絵本のような、ホラーのような、聖書のような。人間の本質だったり、暗い部分をさらけ出してて。深すぎた。難しすぎた。でも、素敵な一冊。読めてよかった。2013/03/20
さめたごはん
3
目には目を、歯に歯を。法で裁ききれぬ者に、ハンムラビ法典に従い罰を与える、黄色いレインコートを着た5人組。ところが、人違いによる誤った断罪を起こしてしまい、バランスを失った5人の行きつく先は。この本は前編と後編に大きく分かれる。前編は5人組の猟奇犯が捕まるまでを。後編は彼らと精神科医との対話が書かれている。ストーリーもさることながら、それを通して伝わってくる圧倒的な作者のメッセージ。叫びと言っても良い。全ての人間が持ちうる、モラル、欲望、自己愛。究極の愛にたどり着くためには。傑作。2012/12/18
星野
3
取り扱っている題材ゆえに混乱するしアクが強いから、気安くお勧めは出来ない感じ。でも、同時にすごく魂を揺さぶられる作品でもある。愛や孤独について、本当にもがいて苦しんで、手探りしながら出した一つの答えがこういう形をしているのなら、それは深く手を伸ばしてみたいし、考えてみたいと私も思った。“限界を超えてでも，私は愛にたどり着きたい。”2009/02/10
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- 和書
- 釈迦 岩波文庫
