内容説明
森村茂樹は尼崎生まれ、神戸一中から第三高校、東京大学で精神科を学ぶ。研究生活に入りたかったが、陸軍に軍医として召集されジャワ島へ。戦後は捕虜となって抑留されるなど6年近く軍隊生活を送った。精神科から始まって地域医療、福祉、そして医科大学創設へとコマを進めた。認可申請を行ったが、文部省から“待った”がかかった。父が残した病院など全財産をつぎ込み、裸同然だったこの最大のピンチを不屈の精神と友人らのサポートで乗り切った。大学祭や医科学生体育大会などの集会には、少し猫背な後姿があった。そして、国際交流の1つとしてドイツ・ザールランド大学医学部との姉妹提携を実現するために渡独したが…。
目次
大学設置決まる
偉大なるオクテ森村茂樹
尼崎市第三尋常小学校
兵庫県立第一神戸中学校
第三高等学校
東京帝国大学
森村真澄の背中を見て
赤紙が来る
病院長に就任
大学設立へ始動
兵庫医科大学認可
海外との学術交流
作家を志した事も
ドイツの大学と姉妹提携
森村逝く
著者等紹介
松本順司[マツモトジュンジ]
1945年香川県高松市生まれ。兵庫県伊丹市立伊丹高校、関西大学経済学部卒、読売新聞大阪本社で取材・整理記者生活を経1999年末に退職、執筆活動に入る。歴史の陰に隠れた人物と話題の発掘、評価が定まった人物を新たな視点から捉える…をメーンテーマにしている。現在、兵庫医科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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