内容説明
江戸時代のストリート・ビュー。近世の街道絵図「行程記」を読み解きながら失われた風景、今も残る史跡や景観を楽しむ摂津~播磨路の旅へと誘います。
目次
第1章 阪神間(下河原~大鹿(伊丹市)―猪名川と摂津の「へそ」
千僧~昆陽(伊丹市)―高騰する人馬賃銭に苦しむ宿場 ほか)
第2章 神戸界隈(芦屋~岡本(芦屋市・神戸市)―はげ山化進む本庄山
野寄~住吉(神戸市)―信仰と酒に包まれる豊かな里 ほか)
第3章 東播磨路(大蔵谷~明石城下(明石市)―交通の要衝に積み重なる伝統と史跡
明石城下(明石市)―剣豪宮本武蔵設計の堅固な守り ほか)
第4章 西播磨路(福居~御着(姫路市)―古代の駅家跡と町並み続く宿場町
山脇~姫路城下(姫路市)―市川や門で厳重な防備 ほか)
著者等紹介
大国正美[オオクニマサミ]
1958年福井市生まれ。1981年京都大学文学部史学科卒業。専攻は日本近世史。神戸新聞社取締役の傍ら、ボランティアで神戸市東灘区にある神戸深江生活文化史料館館長を務め、神戸史学会の雑誌『歴史と神戸』編集を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nori
4
Good information of roads and towns in Edo era. However, I expected more pin-pointed map for my area. As well if there is current map superimposed, it should be more fun.2019/05/07
わ!
3
江戸時代の萩に城を構えた、毛利藩絵図方による街道絵図「行程記(山口県文書館蔵)を中心に大阪伊丹市から、尼崎、神戸を通って、明石、姫路、赤穂までを紹介してくれている。初めに「行程記」の転写と、「行程記」内の古文書を抜粋して今の文字に直してくれている見開きページがあり、次に該当地域や「行程記」に関する著者の説明がやはり見開きで続く。いわゆる江戸時代のストリートビューで、この図を元に大名行列の計画などを立案していたのかもしれない。当時の文言で、良い茶屋が多いことなどが、宿場の説明として書かれているのが面白い。2023/12/08
Ryuji Saito
0
2018年93冊目。2018/11/07