内容説明
住民がつむぐ町の姿。梅の里から、おしゃれな街へ、「岡本」という小さな町の住民による「自分史」。
目次
第1章 岡本の歩み―住宅開発から生まれた街並み(岡本の基層、扁保曾塚;地図から見た岡本と梅林 ほか)
第2章 岡本をめぐる人々(増田太郎右衛門;久原房之助 ほか)
第3章 岡本の時を刻む(素盞鳴尊神社;二楽荘 ほか)
第4章 岡本に暮らして―共鳴する声と声(阪急岡本駅前;私のおかもと ほか)
第5章 絵画、文学に現れた岡本(梅の街、岡本―「岡本梅花見図」;阪神大水害 ほか)
感想・レビュー
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3
その町に関係する人だけが楽しめる「我が町大好き!」な同人誌的な本かと気軽な気持ちで手に取ってみたら、歴史を物語る壮大な一冊でした。この町に住むひとりひとりの目から見た、町の姿、町の記憶。それは岡本の歴史であり、神戸の歴史であり、そして日本の歴史でもある。弥生時代にも、江戸時代にも、文章を書いた方々の祖父母、父母の生きた明治大正時代、そして直接の記憶のある昭和、平成にも、阪神大水害、戦争、空襲、阪神大震災…その時その時懸命に生きてきた人達がいて、それらは全部全部今と繋がっている。※岡本は神戸市東灘区にある町2023/03/12
jessy
3
喫茶店でたまたま見つけた本。住宅地として開発されてきた岡本。谷崎潤一郎が8年ほど住んでいた事、神戸大空襲が二度あった事、地域の人々の執筆も掲載されており、興味深い内容だった。2018/12/16
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