内容説明
ハプスブルク家の長女テレーゼの結婚相手は、神聖ローマ帝国皇帝の座に就く。彼女の初恋の人、小国ロートリンゲンの公子フランツは、ある「約束」を交わしていたが、花婿探しが始まっても連絡も寄こさないまま……。愛らしく才気あふれる活発な強国バイエルン公国のマクシミリアン王子、フルートがうまいプロイセンの美貌の「黒の王子」フリードリッヒ、さらに謎の怪盗シュヴァルツローゼまで現れ、はたして花婿に選ばれるのは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆり
4
とても懐かしい雰囲気ただよう少女小説…。甘くてかわいいお話、でもタイトルやイラストから想像するほど甘さ一色ではないようにも思います。ちょっとどうかな?という部分はときどきあれどもすっきり読めるストーリー。マリア・テレジアの夫について、これまた全然知らなかったので、予想はつくものの結局最後までどきどきでした(笑)。お菓子の描写も相変わらず素敵。ミルヒラーム・シュトゥルーデルの作り方が…!(笑)2011/07/21
みや
2
手放す前に再読2014/07/28
かみや
2
この時代をこんなにさらりと説明出来るというのに吃驚です。読みやすかった! お菓子の説明の巧みさが(フランツの)、より普通の少女小説にさせていて良かった。表紙で躊躇したのが損だったかも。2012/07/07
ユイ
2
この本絶対イラストで損してる。何でこんなにロリっぽいものを?とある方の性別は完全に騙されました。2011/08/10
miho
1
マリー・アントワネットのお母さん、マリア・テレジアは実はよく知りませんでした。18世紀の頃は、結婚で国の将来が決まってしまうなんて大変な時代だったんだなぁって改めて感じました。フランスのルイ15世、セコイ・・・。その後のロートリンゲンはどうなったんだろう?フランツ、いい人!実際もこんな人だったのかしら?シャルの変貌ぶりにはビックリです。ウィーン菓子おいしそう。グーゲルフプフってクグロフのことだったんですね。そのグーゲルフプフがマリー・アントワネットの影響でフランスに知られるとは。2012/06/16