感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
85
題名に「ものがたり」と謳っているが、ストーリー性のある伝説などはほとんど書かれていない。播磨国風土記をひもとき、あるいは源平の合戦、秀吉の播磨攻め、その峠に係るちょっとしたエピソードが書かれている。その峠を行き来した人々の想いや運命に思いをはせて時空を旅するがごとき読書感を楽しむことができた。ふと来年のテーマは「達成感」にしようと決めた。坂を上り峠に立つことからの連想である。仕事でそれを味わえればありがたい。プライベートでは休日を利用して本書で紹介されたあちこちの峠を自転車で訪れてみよう。よし、決めた!2015/12/31