内容説明
感謝すること、一生懸命生きること、今を大切にすること…解離性大動脈瘤という病気になって、やっと発見。神主と高校教師、二足の草鞋を履いた男の闘病記。
目次
第1章 母の死と同時に、突然の発病(「お母さん、お母さん」と大声で叫ぶ;母が亡くなり、そして、私は発病 ほか)
第2章 転院の不安と退院の不安(環境が変わり、大いに動揺する;舞の海秀平さんの話で影響を受ける ほか)
第3章 自宅での療養と社会復帰(船盛りの刺身で退院祝い;「皆、満足して帰ったぞ」と同窓会の土産話を聞く ほか)
第4章 手術と痛み、そして、蘇り(喜んでいないけれど、待ちに待った入院;手術の説明は、頭がクラクラするほどの内容! ほか)
著者等紹介
西本和俊[ニシモトカズトシ]
昭和24年6月14生まれ。昭和47年、皇學館大学文学部国文学科卒業、神職身分・明階取得。昭和48年、中臣印達神社禰宜。昭和49年、東洋大学附属姫路高等学校に就く(国語科教諭)。平成元年、兵庫県神社庁揖龍支部幹事。平成5年兵庫県神社庁揖龍支部副支部長、平成6年、中臣印達神社宮司に。現在、兵庫県神社庁揖龍支部支部長、兵庫県神社庁理事。平成18年より神社本庁駐在教誨師を拝命(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひちゃこ
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読みやすい文章とは裏腹に、内容はとてつもなく濃い。追体験したくても、宮司さんと同じ境地に立ちたくても、同じ病気になり、同じ痛み・苦しみ・恐怖・喜びを自分自身の感情として感じない限り、健康な人間が何年かかったってたどり着けるものではないけれど、常に手の届くところに置いて、何度も読み返して、少しでも近づけたらいいなと思う。日記をつけるというのはいいことだと改めて思った。生死の淵をさ迷ったはずなのに、悲壮感は感じない。サラッと生きることをモットーにしている宮司さんならではの日記だ。出会いに感謝したい。 2010/09/10