内容説明
グローバルな広がりを見せている英語の話し手は、ネイティブよりもノンネイティブのほうが多く、非母語話者どうしが、英語でコミュニケーションをする機会が増えています。同時に、各国の話し手は、自国の言語や文化を背景に、特徴のある英語を使用しています。本書では、アジアの国々で英語がどのように使われているか、興味深い多くの実例をあげて紹介しています。世界で使われている英語の本当の姿と、自分の考えを英語で伝える勇気を教えてくれる一冊。
目次
第1部 世界諸英語の出現(世界諸英語の考え方;母語話者英語と非母語話者英語:非母語話者英語の正当性を主張する論理)
第2部 英語はアジアのことば(アジアの英語事情;シンガポールの英語;マレーシアの英語;フィリピンの英語;中国英語の親しみやすさ)
第3部 インドは英語大国(インド英語の彩り;インドのビジネス慣行とビジネス文書)
第4部 英語は日本人のもうひとつのことば(ニホン英語の論理;日本のことを英語で言ってみよう;Extermely Short Storyを書いてみよう;ビジネスでEメールを使いこなそう;ビジネス専門英語と世界諸英語)
第5部 世界諸英語と文化(「察し」の文化を越えて:世界諸英語によるコミュニケーションのかなめ)
著者等紹介
本名信行[ホンナノブユキ]
青山学院大学国際政治経済学部教授を経て、同大学名誉教授ならびに文京学院大学特別顧問、一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケーション協会代表理事。専門分野は社会言語学、国際コミュニケーション、アジア諸英語論、言語監査論など。日本「アジア英語」学会会長(2000‐2009)、国際異文化間コミュニケーション研究学会(IAICS)会長(2007‐2009)などを歴任
竹下裕子[タケシタユウコ]
東洋英和女学院大学国際社会学部国際コミュニケーション学科教授。専門は英語教育、国際コミュニケーション、異文化間コミュニケーション。特定非営利活動法人グローバル・ヒューマン・イノベーション協会理事長、一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケーション協会理事、日本「アジア英語」学会会長
西村信勝[ニシムラノブカツ]
早稲田大学MBA、学術博士。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)、Wood Gundy(カナダの投資銀行、現CIBC World Markets)在日代表、安田女子大学准教授、文京学院大学教授を経て、同大学特別顧問、一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケーション協会専務理事
矢野安剛[ヤノヤスカタ]
早稲田大学名誉教授。言語学博士。専門は応用言語学と英語教育。大学英語教育学会理事、International Association for World Englishes理事(1997‐2006)、International Association of Applied Linguistics国際委員(2002‐2009)などを歴任。現在、言語文化教育学会会長、地球システム・倫理学会理事、大学英語教育学会顧問、一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケーション協会理事
白崎善宏[シラサキヨシヒロ]
千代田化工建設株式会社取締役兼常務執行役員を経て、2010年、一般財団法人グローバル人材開発を設立、理事長。2016年より一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケーション協会専務理事。エンジニアリング産業での経験から転じて、Globishの紹介、普及に従事
日野信行[ヒノノブユキ]
大阪大学大学院言語文化研究科教授。博士(言語文化学)(大阪大学)。専門は「国際英語」教育。一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケーション協会アドバイザー。International Association for World Englishes理事(2012-2014)、日本「アジア英語」学会会長(2012-2014)を歴任。ラジオ「百万人の英語」講師(1989-1992)としても知られる
小張順弘[コバリヨシヒロ]
亜細亜大学国際関係学部多文化コミュニケーション学科専任講師(Ph.D.in Applied Linguistics)。一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケーション協会理事。専門分野は応用言語学ならびに社会言語学。特にフィリピンの多文化・多言語社会を中心とした多言語状況に関する分野に関心を抱く。在フィリピン日本国大使館専門調査員(広報文化)、立命館大学外国語嘱託講師などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。