目次
第1章 一四歳の“僕”
第2章 少年Aは誰だ―透明人間の犯罪(少年Aはどこからきたか)
第3章 酒鬼薔薇君への手紙
第4章 緊急鼎談 「少年Aの心の中」(天使の共犯;闇がない)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
marino
1
佐川一政という人物を知らずに読んだがなかなかの強者。彼の家庭環境もかなり常識外れだったようだ。しかし家庭環境も多少は関係するが先天的要素が高いと述べている。この本で「なんとなく淳君の首を切ったのではないか」と書いているが後に少年Aは可愛らしい淳君を自分だけのものにしたかったと語っている。 事件後、色々と理由付けをしたがってメディアも躍起になっていたが本人しかわからないということだろう。 最後に佐川氏も少年Aの声明文から才能を絶賛している。「絶歌」という形ではなく彼の芸術的才能をさらけ出して欲しいと。2024/12/21
雨
1
事件そのものへの取材が少なかったので、事件自体に興味を持って読んだ自分としては少し不満でした。ただ、90年代後半という時代において、どうして少年Aが生まれたのかという構造については丁寧に述べられていたので、時代を知るという点において役立つ一冊でした。2018/06/12
Shuhei Ueno
0
みんな批評家ですよ。2015/10/30
sayanu
0
パリ人肉事件の佐川氏が95年の事件に言及、識者と対談した本。図書館の返却コーナーでふと目にして借りた。読み始めるまであの佐川氏だと気づいていなかった。出版年が1997年なので20年ほど前の出版だ。「キレる14歳」については「闇の無さ」「社会と自分の距離感のおかしさ」「現実感と想像力の喪失」あたりが未だに納得のいくところ。翻って現在はどうだろうか。佐川氏の語りには終始違和感があった。殺人を行動した本人が殺人について論評する時の「上目線」を若干感じたからかな。ご本人は「動機が全くの別物」だとおっしゃっている。2018/08/30
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