内容説明
“人間不信”の20歳女子が、1万円とギターを手に、ヒッチハイクで日本一周の旅に出た。最西端の与那国島目指して、乗車した総数261台!泊まらせてもらった民家は60軒。「日本一ヒッチハイクしやすい県は、宮崎県」など、県民性もわかる涙と笑いの旅エッセイ。
目次
千葉県―海は荒いが、情は厚い県
茨城県―大ざっぱな人が多い県
福島県―路上パフォーマンスしやすい県
栃木県―乳茸探しに熱中する県
東京都―東京は都会ではなかった地
埼玉県―人に騙され大泣きした県
群馬県―日本一尽くす妻と会った県
山梨県―甘い考えの人にはとことん厳しい県
長野県―極楽に行けるチャンスがある県
新潟県―日本の縮図「佐渡島」がある県〔ほか〕
著者等紹介
池田知晶[イケダチアキ]
1988年、千葉県生まれ、北海道育ち。家庭の事情で13歳からアルバイトを始める。飲食業界のホールスタッフ、広告代理店の事務、探偵など、昼夜問わず様々な業種を経験する。16歳から路上で歌っていたことがきっかけで、歌手を目指しライブハウスで弾き語りの仕事を始めるも、人生に行き詰まりニートになる。20歳になったのを機に、1万円とギター片手にヒッチハイクで日本一周の旅に出発。1年4ヶ月かけて261台の車に乗り、47都道府県を回った。現在は法政大学にて心理学を専攻している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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えちぜんや よーた
26
●京都府"(比叡山延暦寺にて)「1泊2日で精進料理付きで7千円です」とまるでビジネスホテルかのような、答えをもらい衝撃を受けた"(P155)→私も20年ぐらい前に延暦寺の宿坊に泊まったことがあります。中世において、延暦寺は、かなりやり手の「企業グループ」だったそうです。●大阪府 "「カレーに生卵はのせるやろ!」と当然のように答える"(大阪府P184) →千日前商店街にある「自由軒」の「織田作カレー」の影響が、 強いのでは?。けっこうおいしい。「トラは死んで皮を残す、織田作死んでカレーライスを残す」 2012/10/08
かめぴ
16
都道府県別の感想があって面白いなと手に取る。新聞にも掲載されたヒッチハイク女子…見事に人に助けられながらの日本一周、この時期に読んで旅気分を味わう。甘い部分も沢山あるし出会った人だけで、県民性を断言するのもどうかとも思うものの。若さっていいなと感心しきり。2020/05/23
しーふぉ
13
まだまだ日本にも人情があるんですね。ただ、他人からの好意に頼る旅に疑問も感じた。もともと無理なお願いをしてるのに、断られるとみんな冷たいって言うのに違和感はある。2014/06/21
ばちゃ
9
今年の夏はどこにも旅行に行かないので、読書の中だけでも旅!と思い図書館から借りてきました。1万円とギター片手に日本一周ヒッチハイクの旅。 その度胸はすごいなぁ。確かに旅の醍醐味は観光地をみてまわることだけでなく、その地の人と交流出来ることかもしれない。彼女はそうやって、日本をまわって、ついでに自分というものも、取り戻した。より、優しい人になったんだなぁ。と思います。出会った人を都道府県別に表現して分けてしまって決めつけてしまったのはちょっと残念だけど、楽しく読めました。2012/08/10
海
6
文章が面白かったので、時々本当に吹き出すことがあった。県ごとにわかれているのだが、ものすごくいいことを書かれている県の人は読んでいて鼻高々になるだろうけど、彼女を邪険にした人のいる県の人は読んだら反感を覚えるかもしれない。県の中で出会った人は本当にごく一部だから、その人達のエピソードを県民性のように決め付けるのはなんだかなあと思った。2012/06/23