内容説明
二一世紀の令和の時代に入った現在、経済道徳や企業倫理が混乱し問われている。現代のビジネス経営者の中には、儲けさえすればよいという私利私欲主義で非人間的なタイプの人が増えたり、企業組織をめぐって如何わしい事件が周辺に発生していることである。それゆえ、企業倫理について再度、見つめ直す必要がある。ドラッカーや渋沢が企業や組織に求めたものは、モラルや倫理覚に裏打ちされた人間主体の人材を育成することであった。
目次
第1章 ドラッカーの意外性―渋沢から経営思想を学んだドラッカー(ドラッカーからみた渋沢像;ドラッカーは世界の中でも渋沢を高評価 ほか)
第2章 ドラッカーと渋沢の共通項を探る(モーツアルトを超えるドラッカーと渋沢;レーダーで社会を見つめるマクロの眼 ほか)
第3章 経営の神髄は異文化体験がベース(渋沢ら御一行「花の都のパリ」に到着;日米の異文化交流・民間経済外交の架け橋 ほか)
第4章 渋沢が試みた国益と国際関係強化の策―米国を最重要視した理由(渡米を機に国際交流と民間外交のきっかけを作る;アメリカでの渋沢のカルチャーショック ほか)
第5章 ドラッカーと渋沢はポスト・コロナ時代をどう予測するか(コロナの経済危機ショック後の社会の改革;国際社会は仕切り役のいない「Gゼロ」社会に? ほか)
著者等紹介
御手洗昭治[ミタライショウジ]
兵庫県生まれ。札幌大学英語学科・米国ポートランド州立大学卒業。オレゴン州立大学院博士課程修了(Ph.D.)1981年ハーバード大学・文部省研究プロジェクト客員研究員(1992~3年)。ハーバード・ロースクールにて交渉学上級講座&ミディエーション講座修了。日本交渉学会元会長、札幌大学名誉教授、北海道日米協会運副会長・専務理事兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。