内容説明
40年近くにわたり秘書として執事として仕えた男が語る、20世紀の日本を代表する名経営者の情熱と涙の人生。
目次
第1章 本田宗一郎さん、生涯の夢(はじめに;生誕秘話 ほか)
第2章 お礼の全国行脚(九州の端っこからまわろうや;油の匂いが大好きなんだ ほか)
第3章 死ぬまで技術屋(技術によって、人を喜ばせたい;当たりまえとされていることを疑ってみる ほか)
第4章 幼少年時代(母親みかさんの話;本田家のルーツ ほか)
第5章 人に惚れ、仕事に惚れ(そう言ってくれることで俺は救われるよ;俺はほんとうは勇気のない男なんだ ほか)
著者等紹介
原田一男[ハラダカズオ]
1918年静岡県浜松に生まれる。1953年本田技研工業名古屋支店に入社。1960年研究開発部門を分離した本田技術研究所設立に際し、本田社長のスタッフとして活躍し、以後秘書役として本田氏身辺のありとあらゆる雑務をこなす。1973年本田氏社長退任と同時に本田家執事となる。公私ともに、40年近い長期にわたり本田宗一郎氏を舞台裏から見守ってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
19
天賦の才と一貫した考え方を持つ人。2016/06/25
ハザマー
0
本田宗一郎氏のことが書かれた書籍は多いが、奥さん、 自宅、公私混同は一切しない思い、思い立ったらすぐ にやる行動力など面白いエピソードが満載。2015/03/12
わたる
0
本田宗一郎の秘書的存在・原田一男による覚え書きをもとに出版されたもの。本田氏の経営術・仕事術なんかではなく、むしろ人柄や信念がうかがえる。長年、近くに仕えていた原田氏だからこそ書けたエピソードもあるのでは。読みにくいかもしれないが、京都での創立15周年記念行事、社長退任後の全国「お礼の旅」などは、なかなか真似できることではないと思って感心した。また、「部下を持つ人に与うわが社の人事方針」(115-121頁)はいろんな所で参考にできるでしょう。2013/03/02