内容説明
全国1万人以上の読者が涙した!口コミだけで、列島に感動を運び続ける“奇跡の新聞”の人気コラムがついに書籍化。
目次
感謝・勇気・感動の章(心を込めてを「いただきます」「ごちそうさま」を;なるほどぉ~と唸った話 ほか)
優しさ・愛・心根の章(名前で呼び合う幸せと責任感;ここにしか咲かない花は「私」 ほか)
志・生き方の章(殺さなければならなかった理由;物理的な時間を情緒的な時間に ほか)
終章(心残りはもうありませんか)
著者等紹介
水谷もりひと[ミズタニモリヒト]
水谷謹人。みやざき中央新聞編集長。宮崎学園短期大学人間文化学科非常勤講師。1959年宮崎県生まれ。明治学院大学文学部卒。学生時代に月刊新聞「国際文化新聞」を創刊、初代編集長となる。卒業後宮崎に戻り、宮崎中央新聞社に入社。94年から編集長に。数々の講演を取材し、その熱い人柄から多くの著名人と親交を深める。人権問題や教育にも積極的に参加し、男性問題を考える「メンズセンターみやざき」の事務長、宮崎県男女共同参画センター登録講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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やすらぎ🍀
165
「報」の上に「情け」を乗せて発信したい。人間味ある思いやりを。ジャーナリズムは「情報」を愛する媒体。…この社説はまさに心を揺るがす。人間愛とは何かを改めて考えさせられる。しなやかにしぶとく生きていく。素敵な言葉。牛の涙に始まり感謝に終わる、41の物語。人生には愛があり、勇気や感動があふれ、志しや各々の生き方がある。悩みや絶望をくぐり抜けてようやく、共に生きる力が生まれる。心に響く言葉からありがとうが生まれる。見えなかった背中に気づいたとき、隔たりは埋まり心通わせていく。その一言に涙が溢れて止まらなくなる⇒2022/04/24
いっせい
62
読メで、たまたま見つけて手に取った1冊。読んで本当に良かったです。 わずか4ページの社説の中に、人生の指針となる言葉がいっぱい。社説を書く人って凄いな、と改めて思いました。2023/10/16
モリー
58
新聞の中で一番読まれない記事が社説だとどこかで聞いた記憶がある。恥ずかしながら私自身も社説はほとんど読まない。筋道立てて〇〇すべしと主張する社説は、知性には訴えるが、必ずしも情に訴えるものではないからかもしれない。その点においては、どの新聞の社説も似たりよったりだと思う。しかし、「みやざき中央新聞」の社説は全く違う。本の帯には「全国1万人以上の読者が涙した!」とやや大げさな宣伝文句が書かれている。眉唾だど思いつつ読み始めた。てきとうに開いたページの社説を順不同に読み進めた。不覚にも涙がこぼれてしまった。2023/06/10
うりぼう
46
この社説には、知っている人、話を聞いたことのある人が次々と出てくる。それは、感性の引き合う人たちが次々と繋がっていくということ。そこには、距離の問題がなく、宮崎と名古屋、本来なら何の接点もなく生きるはずが、今は、同時代を生きる。誰とでも繋がれる社会は、誰と繋がるかを選択する社会。宮崎中央新聞と繋がるか、きわどいゴシップ誌と繋がるかも選択。誰も強制しないが故に立ち尽くす人がいるような気がする。誰かに依存することの安楽さ、人は易きに流れ、自制を失うのだ。そんなとき、説教や正義よりも憧憬できる行動に出会いたい。2011/04/09
Seiei Ikeda
41
牛のみいちゃんの話が忘れられず、何度も読み返しています。心に響く話には、美しい心の存在があります。この世界で傷つきながらも光を信じ、耐えてゆく姿には涙を禁じえません。我が子の障害を知り、一緒に死のうとした母親の話では「この子は何の為に生まれてきたの?ってずっと問い続けてきました。ある日、分かったんです。この子は愛される為に生まれてきたんだって」・・拾い忘れている言葉がある。心の声がここにある。また、見知らぬ町で見知らぬおじさんが、掛けてくれた一言を心の支えに、生きてきた話など他、多数の短編が心に沁みます。2013/07/28