無医村に花は微笑む (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784341083144
  • NDC分類 498.021
  • Cコード C0093

内容説明

小説「梅の蕾」の主人公自らが著わす田野畑村での村民との心のふれあい。

目次

第1章 村にとけこみ村民に愛された妻
第2章 妻の遺した「花笑み」のロマン
第3章 梅の蕾は膨らんで
第4章 素晴らしく厳しい陸の孤島
第5章 傑物村長、自立の村づくり
第6章 僻地医療への私の夢
第7章 無医村への献身は美談か
第8章 心に残る村人・患者さん

著者等紹介

将基面誠[ショウギメンマコト]
昭和11年満州関東局の役人をしていた父の赴任地・旅順で生まれる。終戦後、21年収容所生活の中で幼い妹を病気で亡くす。22年家族とともに収容所から脱走して帰国。横浜に住む。31年神奈川県立希望ケ丘高校卒業。37年千葉大学医学部卒業。39年沼津市立病院産婦人科勤務。40年29歳で石井春代(22歳)と結婚。45年千葉大学医学部産婦人科教室修了。47年千葉県がんセンター婦人科医長。妻の実家に近い千葉県木更津に住む。57年妻発病(骨髄異形成症候群)。同年無医村だった岩手県田野畑村の国保診療所長及び田野畑村保健センター長となり、妻・息子3人とともに田野畑村へ。7年後の平成元年、妻同病で死去。4年田野畑村健康福祉センター長及び国保田野畑村診療所長、特別養護老人ホーム「寿生苑」嘱託医。8年第48回保健文化賞受賞。9年「花笑みの村」発足。11年地域医療研究会会長。13年田野畑村での村医を辞め妻の故郷・千葉県木更津に帰る。現在「FAHこすもす」の後援会員など福祉関係のボランティアに従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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後藤良平

2
吉村昭記念館での東日本大震災展で知った本。満州生まれで家族で収容所から脱走して辛うじて帰国。この頃の年代の人は、胆の座りが違う。筆者が田野畑に赴任したのは、ちょうど自分が就職した頃。陸の孤島でも、各拠点病院の協力とやりようによって、医師1人でも住民の健康を守れることを証明。田野畑への赴任の動機は、沢内村の深沢村長の存在とのことだが、田野畑の早野村長も、自分達で町を変えようとした素晴らしい人。箱物でなく教育に力を入れたところが素晴らしい。思惟大橋という名前も、早野村長の深い思いから。年間No.4榴岡図書館2022/01/12

かいちゃそ

1
身近に感じる医療の現実? 地域医療を卒論テーマにと漠然と考えていた自分が情けない。現実は想像以上に厳しいんだな…そのなかで医師への風当たりや住民の理解など背景にはたくさん問題があるんだと感じました。お医者さんってすごい2009/05/10

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