内容説明
おそらくあなたも、ビジネスや勉強、あるいはオフィスでの人間関係などについて、自分に対する不安やいらだち、悩みを持っていることだろう、しかし、あなたが自認している“自分”とは、はたして本当の自分なのだろうか。もしかしてあなたの中に、自認している自分とは違った“もう一人の自分”が潜んではいないだろうか。本書は、フロイトやユングらによって作り上げられた精神分析という人間理解の方法を用いて“もう一人の自分”を発見しようとするものである。
目次
プロローグ “もう一人の自分”を見つけるために
心を“もう一つの目”で自己分析するには
“男らしさ”“女らしさ”を自己分析する
自尊心を自己分析する
依頼心を自己分析する
執着心を自己分析する
本当の自分らしく生きるために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mayu
8
こちらは神経症などの症例の紹介から性格の分析をするための本、という感じで、とっつきやすい文体ですが考えさせられる部分が多くありました。特に男女の話と、自尊心の話、そして甘えと信頼の話。岸田さんの著作も含めて一番感じたのは、精神の病も時代や国によって変化するので、分析方法もAが間違っていてBが正しいというのではなく、どんどん改良されて、その人の病状にあったやり方を選択するべきなんだということ。キャリア形成(職業選択)の為に自己分析をしたい希望でしたが、根本的な自分の性格、傾向を知るのも大切だなと思いました。2020/08/12