中心から周縁へ―作品、作家への視覚

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  • サイズ A5判/ページ数 374p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784340401239
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C3095

内容説明

中心にばかり文学があるのではない。周縁にこそ文学は息づき、周縁から批評する。二葉亭、漱石に始まり、表棹影、中野重治、森山啓、井上靖らを中心に金沢の文学空間が論じられ、戦後文学の出発が極東のロシアから語られ、さらに遡り、「台湾愛国婦人」や日露戦争従軍記にまで及ぶ。作品、作家、時代への熱い“視覚”。周縁から、東アジアから近代文学を読み直す。

目次

二葉亭四迷と落語―落語的なるものの実質
『虞美人草』―「型」の美学
『三四郎』―遊戯する愛
『彼岸過迄』―一つの可能性
漱石と金沢―文学の友、心の友
もう一人の漱石―山水画真贋騒ぎ顛末記
表棹影の作品とその意味
『性に眼覚める頃』―私・表棹影・お玉
鏡花『黒百合』考―立山と洪水
奇矯なる金沢人―「いちがいもん」の伝統〔ほか〕

著者等紹介

上田正行[ウエダマサユキ]
1943年大阪市生まれ。1972年東京教育大学大学院文学研究科博士課程満期退学。都立江北高校、静岡英和女学院短大、島根大学を経て1983年より金沢大学に勤務。現在、人間社会研究域歴史言語文化学系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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