内容説明
モデリングやシステム同定に対する関心が高まっている。モデルに基づく制御理論を実問題に適用する場合、利用するモデルの品質が制御性能に大きく影響するからである。実際、精度高いモデルを利用することにより、制御系設計に要する負担は低減化され、しかも高性能な制御が行えることが知られている。また、最近ではロバスト制御系設計理論の発展に伴って、より高い水準のモデリング技術が要求されるようになってきている。本書では、対象の数学モデルを構築するシステム同定問題に焦点を絞り、その中でも制御系設計のためのシステム同定理論について、基礎から実際的な側面まで述べる。
目次
第１章 序論
第２章 システム同定の基礎
第３章 システム同定実験の設計
第４章 数値的な側面からみたシステム同定
第５章 ロバスト制御のためのシステム同定法
第６章 システム同定におけるトピックス
