内容説明
人間は、遺伝によらない継承手段である文化を獲得した。それは脳の進化における小さな一歩であったが、生命の歴史上最大級の出来事となった。本書では、この出来事を出発点として動物の生き方と人間の生き方の違いを探り、人間理解をめざす。
目次
人間、生物、機械―違いを知るには、まず同類として見る必要がある
適応と進化―子孫を残すことがすべて
運動―動物の生き方の原点
脳―集中化の一途をたどった器官
意識―神経活動でもあり、精神活動でもある
言語―サルとヒトとの決定的な違い
文化―遺伝に匹敵する大原理
自己―実体があるのか、それとも幻想か
多様性―有効な適応方策が困難をもたらす
攻撃性―淘汰の後遺症
種の存続―ヒトが絶滅したら元も子もない
生き方の迷い―いまだに「よく生きる」ということがわからない
著者等紹介
戸川達男[トガワタツオ]
1960年早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。1965年東京大学大学院数物系研究科博士課程修了(応用物理学専攻)。工学博士。1965年東京大学助手。1968年東京医科歯科大学助教授。1972年東京医科歯科大学教授。2003年早稲田大学教授。現在に至る
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