内容説明
数値計算の精度保証が簡単かつ高速にできるようになったので、近い将来、数値計算に精度保証を付加するのが日常的となるであろう。本書は、そのような時代に向けて、数値計算の各分野について高速で効率的な精度保証付き数値計算のための理論と、この１０年間に蓄積した実際的なノウハウを展開したものである。記述の仕方としては、数値計算して近似解を求める段階の概要をまとめ、その精度を保証する過程を詳述するというスタイルをとった。これにより、数値計算の初学者であっても、本書を理解できるように工夫している。
目次
１ 精度保証の原理
２ 連立一次方程式
３ 固有値問題
４ 線形計画法―単体法による解法
５ 関数の補間と積分
６ 非線形方程式
７ 関数方程式
８ 多倍長計算
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mft
5
遠い昔、多分出版されてすぐぐらいに読んで頭良いなあと思った。丸めモードを変更するプログラムを書くのが面倒で結局実際にやってみたりはしなかった。探せばライブラリーとかあるんだろうな、と思いつつまた結局…2024/01/25
いするぎえり
1
数値計算においてかならず発生する誤差を評価する分野の第一人者の大石先生が書いた本。計算方法それぞれについての精度を評価するかが記述されている。内容は少し高度な部分もあるが、十分理解できるレベル。誤記や式中の変数未定義が多いのが残念だった。2014/01/04
