内容説明
量子力学は、恐らく、深い思想が何をとらえようとしたか、という、ある程度の哲学的側面を理解することなしには、把握することが不可能である。本書は、プラトンや老荘に比肩しうる奥深き名著のあまたある中で、量子力学という思想と要点となる技巧について、現代人一般に向けての簡潔な入門書となるべく構成したものである。
目次
1 量子力学と量子力学的な世界の見方
2 量子力学的状態と操作
3 量子力学的状態の変化と運動
4 量子力学的運動と状態の観測
5 波動関数による量子力学の表現
6 基本的な量子力学系とその振舞い
著者等紹介
堀裕和[ホリヒロカズ]
1978年京都大学工学部電子工学科卒業。1980年京都大学大学院博士前期課程修了(電子工学専攻)。1983年京都大学大学院博士後期課程修了(電子工学専攻)、工学博士。1983年山梨大学講師。1986年山梨大学助教授。1988年University of Washington客員准教授。2003年山梨大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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