内容説明
近年ようやく実用化の緒に就いたコンピュータによる通訳について、話し言葉の本質や通訳に関する科学的知見に基づき解説した1冊。さらに、今後いかにコンピュータが人間の通訳者に迫るかについて議論している。
目次
第1章 音声翻訳の概要
第2章 話し言葉の異言語コミュニケーション
第3章 自動音声翻訳の構成要素
第4章 音声翻訳の研究プロジェクトとシステム
第5章 音声同時通訳
第6章 究極の音声翻訳
著者等紹介
中村哲[ナカムラサトシ]
1981年京都工芸繊維大学工芸学部電子工学科卒業、シャープ株式会社勤務(研究員)。1986年株式会社エイ・ティ・アール自動翻訳電話研究所勤務。1992年博士(工学)(京都大学)。1994年奈良先端科学技術大学院大学助教授。2000年株式会社国際電気通信基礎技術研究所音声言語コミュニケーション研究所室長、所長。2003年カールスルーエ工科大学客員教授。2006年情報通信研究機構グループリーダー、上席研究員、センター長、けいはんな研究所長。2007年ATRフェロー。2011年奈良先端科学技術大学院大学教授。2016年IEEEフェロー。2017年奈良先端科学技術大学院大学データ駆動型サイエンス創造センターセンター長。2018年奈良先端科学技術研究科情報科学領域教授(兼務)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こたろう
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音声認識・機械翻訳・音声合成・同時通訳についての概要が書かれた本。詳しい内容よりは、この分野の概要が書かれているため、分野全体を見渡すには良いが、詳しい内容が必要な場合は、別の本の方が良い。しかし、参考文献が多く記載されているので、自分で調べられる人は、この本から論文を追うのが良さそうだが、DNNの手法を追いたい場合は、ごくわずかしか本文にも記載がないし、論文の内容も古い(流れが早すぎるため)ため、やはり別の本の方が良い。DNN以前の手法について知りたい場合は、この本から入門するものも良いかも。2018/10/12