内容説明
コンサートホールの形と音との関係を読み解くうえでの科学、その目標でもある音響設計の現在を解説。室内音響研究や音響設計に興味のある方、音楽家や音楽ファンにもおすすめの一冊。
目次
第1章 ホールの歴史(欧米におけるコンサートホールの歴史;日本におけるコンサートホールの歴史)
第2章 ホール音場の性質と心理的評価(ホールの形状とホール内部に形成される音場との関係;ホールの響きの印象評価要因;ホール・ステージにおける演奏者の評価;各種聴感物理指標)
第3章 室内音場の予測(縮尺模型実験法;数値シミュレーション手法;形と音との関係;波動音響シミュレーション:縮尺模型実験と波動数値解析)
第4章 コンサートホールの設計の実際(ホール計画;設計の流れ;設計各論)
第5章 コンサートホールにおける電気音響技術(コンサートホールにおける電気音響の利用;コンサートホールにおける拡声技術;音場支援を目的とした電気音響の利用)
第6章 ホール音場の理論的背景(波動音響学による取扱い;幾何音響学による取扱い;統計的音響学による取扱い)
著者等紹介
上野佳奈子[ウエノカナコ]
1996年東京大学工学部建築学科卒業。1998年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。1999年東京大学助手(2007年~助教)。2003年博士(工学)(東京大学)。2008年明治大学専任講師。2010年明治大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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直接音、初期反射音、残響音 室容積が小さいほど初期反射音のレベルが大きいが壁面反射回数が多くなり壁面吸音が頻繁になって反射音レベルの減衰が速い 時間的性質: 残響、リズム、持続 空間: 方向、距離、広がり 質的: 音量感、高さ、音色など ASW: みかけの音源の幅(auditory/apparent source width)とLEV: 音に包まれた感じ (Listener Environment)2024/11/02
葉
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室内音響研究、音響設計についてが殆どである。音場評価プロセスは、音源があり、空間伝達関数があり、頭部音響伝達関数に行き、音像の知覚として要素感覚を伝わり、総合主観評価に至る。反応関数や仮想音源分布の意味はわかるが、公式がどのように導出されたのかはわからなかった。2015/03/30
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