内容説明
本書ではフォトニック結晶が原理的にもそんなに難しいものではないこと、更に少し工夫をする、発想を豊かにすることで様々な可能性が出てきて、しかもそれが理論的にも比較的容易であることを、我々の行ってきた研究と関連する形で説明することとする。
目次
1 フォトニック結晶概論
2 フォトニック結晶の基礎理論
3 フォトニック結晶のフォトニックバンド構造
4 フォトニック結晶中の欠陥
5 フォトニック結晶の性質と概念の拡張
6 フォトニック結晶の作製方法
7 フォトニック結晶の応用
8 多様なフォトニック結晶とその理論
9 付録
著者等紹介
吉野勝美[ヨシノカツミ]
1964年大阪大学工学部電気工学科卒業。1966年大阪大学大学院修士課程修了(電気工学専攻)。1969年大阪大学大学院博士課程単位修得(電気工学専攻)。1969年大阪大学助手。1972年大阪大学講師。1978年大阪大学助教授。1988年大阪大学教授。1998年大阪大学大学院工学研究科電子工学専攻教授に配置換え現在に至る。この間1974~1975年ハーン・マイトナー原子核研究所(ベルリン)客員研究員。1996~2000年東北大学教授併任(工学研究科電子工学専攻)。工学博士
武田寛之[タケダヒロユキ]
2001年大阪大学工学部電子工学科3年中退。2002年大阪大学大学院修士課程修了(電子工学専攻)。2004年大阪大学大学院博士課程修了(電子工学専攻)。博士(工学)
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感想・レビュー
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Haruki
4
波長サイズの誘電体が規則的構造として並ぶ時、マクスウェル方程式のブロッホ定理を満たす解は、固体物理の電子のバンド理論とアナロジーがあり、特定の周波数、波数(伝搬方向)において、バンドギャップ構造が示される。これはバンドギャップ内で光が存在しないことに相当し構造を工夫することで、局在化、波長・偏光選択応答、導波路、無閾値レーザー、超屈折など多彩な光学的効果が発揮可能。偏光の方位性と1,2,3次元構造の対称性の組合せで類型的に条件化されること、LCの可変非等方性でチューナブル化など、基礎からの応用理解が可能。2024/01/20
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- 和書
- 徹底解読『ねじ式』(仮)