新潮選書<br> 謎とき百人一首―和歌から見える日本文化のふしぎ

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謎とき百人一首―和歌から見える日本文化のふしぎ

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106039188
  • NDC分類 911.147
  • Cコード C0392

出版社内容情報

人気翻訳者が読み解く、ミステリアスで豊饒な和歌の世界! 日本人はなぜ「儚さ」に美の本質を見出したのか。なぜ「主語」を明記せずに歌を詠んだのか。なぜ「本歌取り」で新しさを表現しようとしたのか。なぜ「擬音語」や「言葉遊び」を多用したのか。『百人一首』全訳で日米の翻訳賞を受賞した英文学者が、百首の謎を一つ一つ解き明かす。日本文化に出会い直せる「最良の入門書」。

内容説明

人気翻訳者が読み解く、ミステリアスで豊饒な和歌の世界!なぜ日本人は「儚さ」に美の本質を見出したのか。なぜ「主語」を明記せずに歌を詠んだのか。なぜ「本歌取り」で新しさを表現しようとしたのか。なぜ「擬音語」や「言葉遊び」を多用したのか。『百人一首』全訳で日米の翻訳賞を受賞した英文学者が、百首の謎を一つ一つ解き明かす。日本文化に出会い直せる「最良の入門書」。

目次

袖を濡らしたのは「露」か「涙」か?―天智天皇 秋の田の
「干したり」と「干すてふ」は何が違うのか?―持統天皇 春過ぎて
「ひとり寝」の夜はどれだけ長いのか?―柿本人麻呂 あしびきの
富士山は「実景」か「想像」か?―山辺赤人 田子の浦に
踏み分けたのは「人間」か「鹿」か?―猿丸大夫 奥山に
「鵲」とはどんな鳥か?―中納言家持 鵲の
「月」を見て日本人が思い浮かべるのは?―阿倍仲麻呂 天の原
「うぢ山」に掛けられたふたつの言葉とは?―喜撰法師 我が庵は
「掛詞」はいくつ使われているのか?―小野小町 花の色は
「逢坂の関」を越えるとどうなるのか?―〓丸 これやこの
「漕ぎ出る舟」は何を意味しているのか?―参議篁 わたの原
「乙女」が舞う舞台はどこか?―僧正遍昭 天つ風
「筑波嶺」は何を表す歌枕なのか?―陽成院 筑波嶺の
「しのぶもぢずり」の乱れ模様が暗示しているのは?―河原左大臣 陸奥の
天皇は何のために「若菜」をつむのか?―光孝天皇 君がため
残していく人がいるのは「京都」か「因幡」か?―中納言行平 立ち別れ
正しいのは「くくる」か「くぐる」か?―在原業平朝臣 ちはやぶる
なぜ男性が「女の歌」を詠んだのか?―藤原敏行朝臣 住の江の
作者が「節の間」に見いだしたものは何か?―伊勢 難波潟
「今はた同じ」は何と何が同じなのか?―元良親王 わびぬれば〔ほか〕

著者等紹介

マクミラン,ピーター・J.[マクミラン,ピーターJ.] [MacMillan,Peter]
アイルランド生まれ。翻訳家、日本文学研究者、詩人。英文学博士。アイルランド国立大学を卒業後、米国で英文学の博士号を取得。プリンストン、コロンビア、オックスフォードの各大学の客員研究員を経て来日、武蔵野大学客員教授、東京大学非常勤講師。2008年に英訳『百人一首』で、日米の翻訳賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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チャッピー

27
京都新聞連載のコラムをまとめたもの。一首ずつ英訳と何故そう訳したか、その歌や作者・時代背景について解説。百人一首を外国人に解説してもらうなんてちょっと微妙な気分だけど、これが本当にわかりやすい。ざっくりすぎず、深掘りし過ぎずちょうどいい。掛詞や枕詞、読まれた背景などを理解したうえでの英訳なので、それもまた素晴らしい。「あしびきの~」は縦に長く山鳥の尾のイメージを視覚でも楽しめる。ドナルド・キーン先生にも褒められたという「これやこの~」は名訳だと思う。声に出して読んでリズム感を楽しめる。素晴らしい。2025/01/10

広瀬研究会

5
日本人でも現代語訳がなければ古文を解釈するのは難しいし、そういう意味ではアイルランドからやって来たピーターさんと一緒に百人一首を学んでいるような気分だった。歌のみならず、それを詠んだ作者や取り上げられた歌枕、さらには典拠となった本歌など、世界が広がっていくのが和歌の愉しいところ。源氏物語で大河ドラマを作れるなら、藤原定家を主人公にした百人一首の大河もできるんじゃない?って思ったら、近年では定家が撰者であるとは言い切れないという説があるんだとか。勉強になりました。2024/12/21

Gen Kato

4
昔から慣れ親しんできた百人一首、英訳することで違う景色が見えてくる感じ。訳するひとっていろいろな部分で工夫して読ませてくれているんだなあ、と今さら学ばされました。2025/05/01

とりもり

4
タイトルの「謎とき」通り、一首ずつ設定された問いに解説文で答えることで、外国人から見た日本文化の不思議さを指摘している。それ自体より、著者による英訳の言葉選びに、文化の違いをどう克服するかという努力が垣間見えてとても興味深かった。今までは、掛詞などがある短歌や俳句を英訳してもニュアンス通じないだろうと馬鹿にしていたが、如何にそのニュアンスを再現する表現を選ぶかという意味で、これは既に新たな創作活動なんだと思って認識を改めた。途中から翻訳についての説明が激減しているのが個人的には残念だった。★★★★☆2025/02/15

Yasuyuki Kobayashi

2
イギリス人学者による百人一首解説本。 丁寧な解説でとても解り易かった。 新潮社「波」11月号茂木健一郎氏推奨2024/12/05

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