出版社内容情報
織田信長が本能寺に倒れる。家康の天下統一の夢の前に立ちはだかったのは、かつて猿と呼ばれていた男、豊臣秀吉だった。
内容説明
桶狭間の戦い、三河一向一揆、長篠の戦い、本能寺の変…苦難の果てに、家康と半蔵は徳川の世を手にすることができるのか!?
著者等紹介
小前亮[コマエリョウ]
1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー
遠田志帆[エンタシホ]
1979年、秋田県生まれ。イラストレーター。装画や挿絵などで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がらくたどん
56
家康と半蔵は共に三十路を超えすっかり「一人前」だが天下は遠い。信長の強大さに弱気な家臣モードになりそうな家康を宥め励ます家臣団こそ徳川の強み。その中でも「天下、天下!」と家康の尻を叩き「忍びじゃねえし」とぼやきながらキッチリ忍び働きをこなす半蔵との関係はもはや主従をこえてコンビ愛♪児童書ならではの寄り道・脇道が絡み過ぎない物語は徳川天下取りの歴史を追いながら「テッペン取ろうぜ」と夢を追う相棒物語としても楽しめる。機会があったら第4章の扉絵だけでも見て欲しい。半蔵は天下を見ずに病没するがまさに名相方だった。2023/05/16
ハニワ
2
家康とのタッグがますます濃厚に。後書きの小前さんの『歴史はずっとつながっていますから、景色は少し変わっても、空間は変わりません。』というコメントには、私も共感。歴史好きは、いずれフィールドワークが大好きになる、これ、あるあるですよ。観光地より、歴史のゆかりの地、舞台の跡地や〇〇終焉の地とか、もう聖地(笑) 次は真田十勇士読もうかな。 2023/09/01