出版社内容情報
鬼の花をつんではいけないよ。つんだら鬼が来て、子どもをつれていってしまうから……。鬼をよびよせてしまった子どもたちに訪れる「静かな恐怖」を描く、連作短編集。不思議なわらべ歌が、あなたを鬼の遊びへ誘います……。「花輪あみ」「鬼ごっこ」「おままごと」「潮干狩り」「草相撲」「だるまさんが転んだ」の6編を収録。四季を通して全4巻刊行開始!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
87
鬼よぶわらべ歌(春編)色んなところに潜んでいる〈鬼〉言いつけを守らず自分から招いたり、知らぬ間に取り憑かれてたり。紙一重でつかまらなかった子達もいたけど、つかまえられた子達はどうなったのか…。悪夢のような「鬼遊び」だった。2019/07/13
★Masako★
82
★★★✰︎ 「鬼あそび」シリーズ第一弾。春編♪ 行ってはいけない、入ってはいけない、食べてはいけない…わらべ歌と共に伝わる村のしきたりや言い伝え。破った子供のもとには鬼が来る! 心の隙間に入り込もうと狙ってる! 鬼に誘われ惑わされた子供たちを描く6話からなる短編集。ラストにホッとするものもあればそうでないものも。1話1話に挟まれる挿絵が不気味で怖い。児童書だが、深夜に読んだらけっこうゾクリとさせられた。他3作も読んでみたい♪【図書館本】2020/07/03
がらくたどん
62
「春が来たよ。春が来た。」そう言って歌いながら駆けだすのは「人の子」だけとは限らない。冬の間閉じこもっていた家から人の子が遊ぼ遊ぼと飛び出してくるこの季節を寒くて暗い場所でたった独りでまっていた「あの子」もそりゃあどんなに嬉しいか。後ろ姿はみんなと一緒。でもね、くるんと振り向くと。見つけて追いかけておいでおいでして・・ほ~ら捕まえた!各章のちょっと不思議なわらべ歌。楽しいような怖いような、おとないさんの挿絵。ホントに良くできたシリーズ。春はウキウキと不安が交わる季節。寂しくても鬼の手だけは取らないでね。2025/03/18
☆よいこ
54
児童書、鬼が子供をさらう話が5つ。表紙の割にダーク。[花輪あみ][鬼ごっこ][おままごと][潮干狩り][草相撲][だるまさんが転んだ]2019/09/22
アーちゃん
51
2019年発行。春夏秋冬の”春”編。「始まりの歌」から「終わりの歌」まで全8編の静かな恐怖。時代背景は昭和あたりか、「鬼ごっこ」「おままごと」「だるまさんが転んだ」など、誰もが一度は遊んだ昔ながらの遊びに絡んでくる”鬼”。おとないちあきさんの絵がまた雰囲気を出していて良い。全巻手元にあるので、次は”夏”。2025/10/01
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- 和書
- 図書館危機 角川文庫