出版社内容情報
「フランダースの犬」がこんなに悲しいお話だなんて、知らなかった!? たのしみにしていたクリスマス会で、サンタさんから手わたされた一冊の本。お礼の手紙を書くためにさっそく読みはじめたなずなでしたが…。「な、なんで、こんな悲しい本を子どもにプレゼントするんだ」 怒ったなずなは、プレゼントをくれたサンタさんに直接文句をいうために、ふだん働いているというとしょかんで、サンタさんを探すことにしました。ところが?
内容説明
「ようこそ、星空としょかんへ、よくいらっしゃいました」とつぜん、男の人の声がした。まるで天井から降ってくるように。「さあ、なかに入って。朝からずっと、きみが来るのを待ってたんだよ」いじわるサンタの正体とは!?―「ある晴れた夏の朝」の作者から、心あたたまるプレゼント!
著者等紹介
小手鞠るい[コデマリルイ]
1956年岡山県生まれ。同志社大学卒業。小説家。詩とメルヘン賞、海燕新人文学賞、島清恋愛文学賞、ボローニャ国際児童図書賞などを受賞。2019年には『ある晴れた夏の朝』(偕成社)で、子どもの本研究会第3回作品賞、小学館児童出版文化賞を受賞。1992年に渡米、ニューヨーク州ウッドストック在住
近藤未奈[コンドウミナ]
多摩美術大学美術学部絵画学科卒業。2018年、第40回講談社絵本新人賞を受賞し、『まよなかのせおよぎ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
80
児童書。2、3年生~。クリスマスのお話▽両親が亡くなり施設で暮らす三人兄弟。サンタクロースにお手紙を書く。ところが、お願いしていた犬のぬいぐるみは妹へ届けられ、妹がお願いしてた「犬の出てくる本」が来た。しかも「フランダースの犬」は悲しいお話で、なずなはサンタを恨んだ。ある日、図書館に行くと、サンタは図書館にいる人だと聞いた。不思議なシッポを追いかけて、なずなは「星空としょかん」へ迷い込む。▽優しいおはなし。2021/12/07
がらくたどん
64
初読時、多分だが「哀しい結末が決まっている物語だって、哀しくない『もうひとつの物語』を作ってみる事が出来るのだから、現実の『きっと哀しい未来に決まっている』という何となく社会が予測し自分も感じるストーリーなんかどんどん楽しい方に書き換えちゃおう」というメッセージなんだろうけど小学生にはちょっと言葉足らずなんじゃあないかな?と思った作品。近刊『星空としょかんのジュリエット』で軌道修正が感じられたので再読。「フランダースの犬」は遅すぎる援助と早すぎる絶望の悲劇。手を差し伸べその手を握る勇気を描いてほしかった。2023/01/28
ヨシ
27
両親を亡くしたものの、3.11を生き延びることができた3姉弟のその後の物語。なんとなく優しい気持ちになれる、あったかいお話なんだけど、何が言いたいのかよくわからなかった。作者が小手鞠るいさんと知って、3回読み直したけど、やっぱりわからない。ごめんなさい。残念です。2022/08/05
あーちゃん🥰@低浮上
15
2021の中学年の課題図書らしい...。 星空としょかんの所がちょっと短いかな... 主にフランダースの犬の話だった。 今度読んでみたい!2021/08/09
みよちゃん
13
期待はずれ。フランダースの犬の解釈、大人と子ども、本とアニメと印象が全く違う。どれが完訳なのかな?2021/01/17