出版社内容情報
薩摩藩(鹿児島)の貧しい下級武士の子として生まれた西郷隆盛(小吉・吉之助)は、藩主島津斉彬らの影響を受け、次第に天下に目を向けるようになる。幕末から明治へ――波乱の時代を駆け抜けた英雄の生涯を描く。
小前 亮[コマエリョウ]
著・文・その他
内容説明
これまでの人生を思い返して、西郷は自分のなすべきことを自覚した。幕府を倒す。二百五十年つづいた時代を終わらせ、新しい一歩を踏み出す。過去のすべてを胸にきざんで力に変え、未来のために尽くすのだ。西郷は短く告げた。「おれは鬼になる」
著者等紹介
小前亮[コマエリョウ]
1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kiyoboo
20
討幕の仕上げをする西郷。西郷のためなら死を賭して戦う者たちが集まる。しかし、新政府の政策には興味がなく「良い国を作ってくれよ」という姿勢を崩さない。薩摩藩主との会話で「例えば家づくりで言うと建てるだけなら私は出来ます。ですが、内装を・・」のくだりがある。それぞれのスキルがあり、交渉術に長けているものが政策を決めていく。そこに西郷の居場所はなかったか?「西南戦争」も西郷主導のものだったかと思っていたが、担がれていたと書かれている。確かに担ぎ甲斐のある人物だったんだと思う。児童書にしては感動大作だった。2018/02/26
まめもやし3
0
ラストはとても残念。大久保どんともう少し話すことができればこんな最後にはならなかったのでは。惜しい人を亡くした。2017/11/14
りんこ
0
初読。2018/11/10
カペリン
0
大河の「西郷どん」が面白く、ただ西郷隆盛ってヒトがいまいちわかってなかったので、取り敢えず伝記的なものを!と図書館の児童書コーナーで見つけました。 児童書らしく、非常にわかり易く読めた分、感情移入は余り…的な感じでした。 ただし西郷さんが義に生きた人間であったこと、多くの人々に愛されてることは理解できた気がします。 没後の、まわりの人達の人生も丁寧に書かれており、西郷さんの入門書としては、ピッタリです。2018/04/04