出版社内容情報
夏の2週間、ペンダーウィック家はバラバラに過ごすことに。長女ロザリンドと別行動の妹たちは、大親友のジェフリーといっしょに、海が見える小さな家へ。心配事は多いけど、めちゃくちゃゴキゲンな夏にしなくっちゃ!
内容説明
四人の女の子たちが耳をすませながら、愛をこめてジェフリーを見つめていた。できれば永遠にジェフリーを大人たちの世界とは関係ない安全な場所にいさせてあげたいと、願いながら。全米図書館賞受賞作シリーズ第3弾!めちゃくちゃゴキゲンな夏にしなくちゃ!
著者等紹介
バーズオール,ジーン[バーズオール,ジーン] [Birdsall,Jeanne]
マサチューセッツ州ノーサンプトンに、夫とともに在住。『ペンダーウィックの四姉妹―夏の魔法』で全米図書館賞を受賞
代田亜香子[ダイタアカコ]
神奈川県生まれ。立教大学英米文学科卒業後、会社員を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
50
【児童書】【シリーズ3作目】1作目から1年後の夏。今回はバラバラに夏を過ごす事になったペンダーウィック家。次女のスカイがOAP(姉妹のその時点での最年長者)となる。2作目では出番が少なかったジェフリーにも新たな局面が。スカイ中心の物語となっていて好感度がグッと上がった。みんなが少しずつ大人になっていくようで寂しい感じもする。今作も笑ったり泣いたりしながら楽しめた。近々4作目も出るようなのでとっても楽しみ。1402020/06/12
ぶんこ
39
1巻では若草物語とは違いすぎると思いましたが、回が進むごとに似てきました。姉妹仲が良く、年長者が年少者を守りぬこうとする責任感には感嘆しました。今回は両親と末っ子になったベンの3人が新婚旅行でイギリスへ、長女のロザリンドがアンナと旅行に行き、クレア叔母さんとスカイ、ジェーン、バディと犬のハウンドが海辺のコテージでジェフリーとも合流した夏休み。スカイの責任感でガチガチの様子、ジェーンの初恋?バディの隠れた才能発掘、叔母さんの怪我、そしてジェフリーの奇跡。盛り沢山で面白かったです。2017/08/12
星落秋風五丈原
30
ペンダーウィック家では、毎年夏に何かが起こる。長女がいないためOAP(Oldest Available Penderwick・ペンダーウィック姉妹の最年長者)となり皆を仕切るのは次女のスカイ。頭はいいけれど家事なんてやったことがない彼女は、さっそく海で大事な注意書きを濡らしてしまう。一方今まで『ナルニア国物語』のピーター・ぺペンシーが理想の恋人だったジェーンも、リアル彼氏候補が現れてドキドキ。バティは遅れてやって来たジェフリーと共通の趣味を見つけた模様。2018/10/06
杏子
24
今回は、長期休暇を家族バラバラで過ごすことになった姉妹たちのそれぞれの奮闘ぶりを描く。特に、長女のロザリンドがいない代わりに全ての責任者として重い立場に立たされたスカイ。そんな彼女を翻弄するように次から次へと起こる事件の数々は本当に目を離せない。家族同様のジェフリーの身には驚くべき出来事が待っており、小説ばかのジェーンにはあんなことが、末っ子バティには思わぬ才能が開花する。休暇の終わりに再会したロザリンドの目に彼らがどんなふうに映っていたことか!離れてこその成長ぶりだったろう。ますます続きが楽しみになる。2017/07/31
くみ
18
今回はロザリンド不在!で過ごす夏休み。叔母さんと海辺の家で過ごす毎日は本当に楽しそう。最年長者の責任を負っていつも奔放な次女スカイがストレスかかっているようですが、それもまた一興。「夏の魔法」で出ていたジェフリーも加わって、みんなで沖へ出てアザラシをバックに海の上でピクニックをする。そしてクラリネットとサックスのセッションをする場面が好き!本当に音楽が聴こえてきそうだった。家族の問題に直面するジェフリー、ジェーンの初恋、音楽に目覚めるバディなど、それぞれ葛藤しながらも成長していってるのが嬉しいなあ。2018/08/22