内容説明
嵐の夜。イギリスの法律事務所で見習いをしている青年ジョナサン・ホーキンズは、カルパチア山脈のとある城砦の扉を叩く。そこの主人は、ドラキュラ伯爵という人物であった。まとった長い黒いマントのせいで、この大男の土気色の顔はいっそう際だっており、ジョナサンは、そのあまりに強烈な印象に圧倒される。しかしながら、ドラキュラにとても親切にもてなされ、ジョナサンの不信感はすっかり消えてしまった。そして、ジョナサンは薬を飲まされ、眠りこんでしまう。ふと目が覚めると、彼は伯爵の囚われの身となっていた。そして首からは血のしずくが…。
著者等紹介
ストーカー,ブラム[ストーカー,ブラム][Stoker,Bram]
1847‐1912。アイルランドのダブリンに生まれた小説家で、本名はエイブラハム・ストーカー。演劇が大好きで、劇評などを書き、名優ヘンリー・アーヴィングの秘書として、アーヴィング一座を裏から支えた。小説家としては、『ドラキュラ』(1897)が圧倒的に有名で、たちまちベストセラーになった
ブリュチ[ブリュチ][Blutch]
1967年フランス・ストラスブール生まれ。本名はクリスチャン・インカー。フランスを代表するバンド・デシネ(ベルギーやフランスの漫画)作家の1人。アール・デコを学んだ後、1988年フランスの月刊コミック誌『フリュイド・グラシアル』にデビュー作を発表。斬新的なストーリー展開や想像力に富んだユーモアですぐさま有名になる。イラストレーターとしても活動しており、フランスの新聞『リベラシオン』や、アメリカの雑誌『ザ・ニューヨーカー』などにイラストを提供している
宮下志朗[ミヤシタシロウ]
1947年生まれ。東京大学大学院修了。フランス文学専攻。現在、放送大学教授、東京大学名誉教授。著書に『本の都市リヨン』(晶文社、大佛次郎賞)など
舟橋加奈子[フナハシカナコ]
1984年愛知県生まれ。幼少期をベルギーのブリュッセルで過ごす。1年間のフランスはブザンソンでの留学を経て、上智大学外国語学部フランス語学科を卒業。その後、東京大学大学院総合文化研究科にて日本で翻訳出版されたフランス語絵本について研究。在学中は日仏通訳としても活動。同大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 言葉のズレと共感幻想