内容説明
風の強い春のある日のことです。ネズミさんとモグラくんは、ワクワク、ソワソワ。鳥をかんさつして、いっしょに本をつくることになっていたのです!ネズミさんとモグラくんは、リュックサックにそれぞれ紙とクレヨンを入れて、さあしゅっぱつ。ところが、鳥のかんさつも、そうかんたんではありません。うっかり水たまりにパシャ、そしてかれ葉の上をパリッと音を立ててしまっても、鳥はあっというまにとんでいってしまうからです。モグラくんははなをゴシゴシ、ネズミさんはしっぽをクルクル。すると…そうだ!あるいい方法を思いついたのです。
著者等紹介
イー,ウォン・ハーバート[イー,ウォンハーバート][Yee,Wong Herbert]
ミシガン州に住み、そこで、子どものための本をたくさん書き、本の絵も描いている。「ネズミさんとモグラくん」シリーズの生みの親
小野原千鶴[オノハラチズル]
上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業。幼少時代、アメリカに7年住む。商社勤務を経て、現在は英語、スペイン語の翻訳・通訳の仕事に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
6
なんだか、地味に良い。友だちってこういう事。2019/04/04
Midori Matsuoka
5
春。鳥の本を作ろうとネズミさんとモグラくんは森へやってきますが、なかなか近づいて観察することができません。 そこで、鳥が近くへやってくるように鳥になりきる工夫をします。 それぞれの得意なところを生かして認め合う二人の関係性がいいな、といつも思う。2021/08/18
遠い日
4
「ネズミさんとモグラくん」シリーズ3。4話収録。春のある日にふたりがしたこと。鳥の好きなふたりが森へ観察にやって来ましたが、小さな音でも小鳥は逃げてしまいます。そこで工夫を凝らして、再挑戦。そのユニークな方法がおもしろい。なんとか観察し終えて帰宅してからの、ふたりの今日のまとめがまたまたいい感じ。苦手なところを補い合って、ふたりの才能のいちばんいいところを集めて、すてきな鳥の観察の記録ができました。2023/02/02
mayuri(Toli)
1
同じ木に住んでいるネズミさんとモグラくんのほのぼの楽しい日常のお話。2人は鳥の観察に出かけ、最後に本を作ります。 ネズミさんとモグラくんが、互いのことをとてもリスペクトしているのが伝わってきて読んでいてとても柔らかい気持ちになりました。特に色々な出来事の末鳥のような見た目になったお互いのことを、ふかふかの羽の友だちくん、と呼ぶところに深い親愛を感じた。この話の根本にあるのは、違う存在である者たちへの深い尊敬と親愛なのだと感じる。私もこの心を忘れないでいたいなと想いました。2025/04/05
読んだ
1
得意を生かした本づくり、素晴らしいです。2016/10/17