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内容説明
イナゴ、コオロギ、イモムシ、スズメバチ…。たくさんの虫が世界で、そして日本で食べられている。虫を知り、採る技をみがき、こだわって料理し、おいしさにほほ笑む。さあ、虫と、それを食べる人々の暮らしをみにいこう。
目次
はじめに(虫のチョコレート!?;虫も食べ物 ほか)
第1章 お弁当にバッタ!?―イナゴと日本人(イナゴ採りの思い出;学校はイナゴ基地 ほか)
第2章 コオロギは町のごちそう―ラオスの暮らしと自然への信頼(秋の市場;イナゴ採りに励む ほか)
第3章 砂漠に生きる―イモムシのおやつ(カラハリ砂漠と狩猟採集民;イモムシが出てくる ほか)
第4章 大人ははちの子―スズメバチに挑む(スズメバチは危ない?;スズメバチを採る ほか)
第5章 「ごちそう」は「親しむ」ことから(「おいしさ」の意味は?)
著者等紹介
野中健一[ノナカケンイチ]
1964年、愛知県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科史学地理学専攻中退。博士(理学)。現在、立教大学文学部教授。専攻は地理学、生態人類学、民族生物学。祖父がハチ採りの名人だったことや、大学時代に林業の仕事で山に入った際にはちの子を口にしたことが、昆虫食の研究につながった。これまでに20を超える国々を訪れ、昆虫食を通して、自然と人間との関わりについて考察を進めている。『虫食む人々の暮らし』で2008年に人文地理学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョニーウォーカー
23
よくテレビで芸能人が世界のゲテモノ料理を食べに行く番組があるが、見ていて不愉快になる時がある。それは彼らのいかにも不味そうな食べっぷり。演出だとしても、料理を提供する現地の人にちょっと失礼過ぎやしないだろうか。例えば自分の実家ではイナゴや蜂の子を食べる習慣があるが、よそから来た人間にあんなリアクションをされたらきっと許せないと思う。この同郷の著者による世界の昆虫食レポートは、非常にフラットな視点で書かれており読んでいて心地よかった。なによりどれも美味しそうに見えるところが素晴らしい。読友推薦本。2010/11/18
ちー
18
昆虫食について。中途入社の方がおやつに虫を食べていたので読んでみました。スタンダードになるのはいつ頃だろう。2020/01/04
Yutaka Matsuzawa
9
子供向けに書いた昆虫食が軸の、人文地理入門書。昆虫を食べる食べないは別として、食文化は、そこの地域・土地を知ることで、食事の材料を集めるには自然を知らないと難しい。永年受継がれたそれらの知識を活かし、虫を食べる人々は採ったり調理することを楽しみ、美味しいから文化として根付いているのだろう。なかなか刺激的な本なので、これがきっかけで地理が好きな子供が増えればいいなと思った。〇2017/07/22
曹佳
4
[図書館]そういえば、幼稚園の行事で、皆でイナゴを捕まえてつくだ煮にして食べたことがあったなぁと思いつつ。虫を当たり前に食べる人たちにとっては、私達が肉や魚を食べる感覚と変わり無いんだろうな。私は芋虫は絶対に食べられないけど、その土地に住んでいる人は子供の頃から当たり前に食べる物。むしろ偏見を持って食べる事が出来ない私達の方がもったいないのかも…でも芋虫は無理だ…2014/11/20
にま
4
こういう本は先入観なしに読んでもらいたいです。とても分かりやすく、いろいろな背景の説明もあっておすすめです。異文化ってこういうところでも学べるんですね。小学生にぜひ手にとってもらいたいです!2010/02/11