内容説明
日本児童文学の原点。『赤い鳥』から生まれた童話・童謡のなかから、小学生に読んで欲しい名作をあつめました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
鈴木三重吉によって訳100年前に創刊されたシリーズ。当時の児童文学に疑問を持ち、子どものための作品を多く募って発行されたそうです。新装版で知ったので。 『 ばら 北原白秋 / くもの糸 芥川龍之介 / 空がある 与田凖一 / ごんぎつね 新美南吉 / 病気 小林純一 / やかんぐま 江口渙 / どろぼう 久米正雄 / 月 清水たみ子 / ばあやの話 有島生馬 / かなりあ 西條八十 / ろうそくをつぐ話 大木篤夫 / おもちゃは野にも畑にも 島崎藤村 →2021/06/06
さかな
3
懐かしい気持ちになった。古い感じがまた良い。2020/02/15
菱沼
0
仕事のため職場で購入。私は小学1年のとき『ごんぎつね』を家にあった童話集で読み、読み終えて本を閉じ、以来10年開くことができなかった。それほどに不条理な悲しみを教えられた話だった。善人同士でも悲しいできごとが起きる。のちに、この話を書いたときの新美南吉が18才だったと知って驚いた。ここにおさめられた物語の根底に、どうしようもなく悲しい「性(さが)」というようなものが流れている。生きていれば皆悲しい何かに足を浸しているのだろうか。4年生なら、その悲しみから浮き上がれるのだろうか。2018/05/09