感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mittsko
6
86年刊の非常に面白い本なのだが、とにかくハイコンテクストがすぎるので、残念ながらほとんどの人には何の本なのか理解できまい。こういうことだ… 印度の被差別民出身の少年がいた。その両親が、印度で活躍する日本人仏僧・佐々井秀嶺師に帰依し、息子をぜひ留学僧にしたいと願った。佐々井上人は、朋友である天台宗僧侶・堀沢祖門師(本書著者、師もまた独自に印度での仏法復興を願い活動し、佐々井師と歩みを共にしていた)にその少年を託し(印度の妙法寺で得度ずみ、7歳)比叡山で修行させた。来日は71年、少年は9歳だった。【つづく】2019/02/16