内容説明
むかし、人間と妖精がいっしょにくらしていたころある国にかわいらしいお姫さまが生まれ、メリサンド姫と名づけられました…とそこまではごくふつうのお話だったのですが…“妖精”呪いvs“姫と王子”算数マジック!!100年まえの物語がダイナミック&細密な挿画とともによみがえる!よく知っているお話のかけら『ふしぎの国のアリス』や『ガリバー旅行記』や『ねむり姫』などがあちこちにかくれている本。
著者等紹介
ネズビット,E.[ネズビット,E.] [Nesbit,E.]
1858~1924。イギリスの作家・詩人で、40冊以上の児童書を書いた
灰島かり[ハイジマカリ]
子どもの本の作家、翻訳家、研究者。白百合女子大学講師。1994~1995年にイギリスのローハンプトン大学院で児童文学を学ぶ
高桑幸次[タカクワコウジ]
銅版画家。幼児造形教室、版画研究講師。愛知県立芸術大学で西洋画を学び、その後、東京版画研究所で色彩銅版画の研究・制作をおこなう。2009年より装画・挿画の仕事を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
113
悪い妖精に髪の毛が生えない呪いをかけられた姫は、良い妖精の贈り物で呪いを打ち消す事ができました。「髪の毛は毎日3センチ伸び、切るたびに倍の速さで伸びますように……」。念入り過ぎた願いは姫を苦しめる事に。1日3センチが24センチ……48センチ……こんな事ならはげの方が良かったと泣きました。姫の窮状を救うため、算数とトンチが得意な王子様が駆け付けますが……。約100年前に描かれたイギリスの理系ファンタジー。『不思議の国のアリス』や『ラプンツェル』などのパロディが盛り込まれているそう。2004年12月初版。2016/05/04
☆よいこ
53
児童書。妖精に「髪の毛が生えない」呪いをかけられたメリサンド姫はすくすくと育ちました。大きくなったお祝いに、魔法の小箱で髪の毛を願います「1mの長さの金色の髪の毛が生えますように。髪の毛は毎日3cmのび、切るたびに、倍の速さで伸びますように…」髪の毛は生えてきたけれど、伸びすぎて我慢ならなくなって切ると大変な速さで伸びるようになって!▽解決方法は一度はうまくいったように見えて大失敗。だけど、王子はあきらめずにうまい方法を考えます▽面白い。おすすめします。2020/04/15
しゅわ
44
【図書館】チビの学校お勧め図書より。悪い妖精がかけた呪いに、姫と王子が算数マジックで立ち向かう楽しい物語ですが、タイトルから期待したほどは算数じゃなかったです(苦笑) 『ふしぎの国のアリス』『ガリバー旅行記』『ねむり姫』などのエッセンスがあちこちに散りばめられていて、思わずニヤリとしてしまいますね。2014/12/22
tokotoko
38
「むてきの算数!」って書いてあったので、むちゃくちゃたくさん算数が登場するのか!?と、ちょっと恐る恐る読みましたが、問題は1問でした。でも、その1問のために、このメリサンド姫がとても苦しむというお話です。とんちみたいな最後で、何回読んでもよくわかりませんでしたが、「問題が解けたら“無敵”」ということはわかりました。勉強をお話仕立てにするのが、私、大好きなので!またいろんなお話を考えようって、ちょっとワクワクしました。算数はおいといて、100年前のクラシックなお話、たくさんの絵と共に楽しんでみてください。2014/08/12
杏子
21
西日本読書感想画指定図書中学年向け。おとぎ話に模した、算数のお話。といっても、思ったほど難しいものではなかった。いったん口に出してしまった言葉は変わらない。呪いをかけられたお姫様メリサンドの身に起こったことは?とても面白く読んだ。さすがネズビット!2015/05/27