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内容説明
ゾーヴァさんの画魂とジュンさんの物語精神が出会い、そして、ハンモさんが二人の世界を新たな形に作り上げた。人間への深い洞察に裏打された美しき画文集の誕生。透徹したまなざしと純粋なこころが紡ぎ出した新しい絵本。
著者等紹介
ゾーヴァ,ミヒャエル[ゾーヴァ,ミヒャエル][Sowa,Michael]
1945年ベルリン生まれ。ベルリン芸術大学卒業後、画家として活躍。1995年に最もすぐれた現代風刺画家に与えられるオラーフ・グールブランソン賞を受賞。またオペラ「魔笛」の舞台美術や、映画「アメリ」の美術にも参加し、高い評価を受ける
那須田淳[ナスダジュン]
1959年浜松市生まれ。早稲田大学卒業後まもなく創作活動に入る。2004年第51回産経児賞、200文学賞な5年第20回坪田譲治文学賞など多数ある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
54
面白くて時々怖い絵には1つ1つ物語が書かれている。少年の日、子どもの頃。みなさんは一度戻りたいと思うのではないでしょうか。無力だったあの日も今となってはとても懐かしい😊幸せとは、食事に困らず、おひさまの下でまどろむ事に大賛成🌞2024/02/28
キジネコ
51
ゾーヴァの絵を繋いで那須田淳が物語に設えました。見開きに何も描かれていない本が置かれています。「…そうだ、僕は帰ろうとしているのだ、幾百もの夢につつまれたあの深い森へ」そして「包帯をした猫Ⅱ」が、準備はできたかい?と私を見つめていました。ずっと欲しいと思っていた画文集が届きました。絵だけを見て、まず空想し、二度目に文を読んで溜息し、繰り返し繰り返し堪能。無限のループが少年であった頃に私を戻します。私達の現実が如何に厳しいものであっても嘗て私たちが夢の森の住人であったことを忘れなければ世界は輝きだす、再び。2018/10/23
とよぽん
49
読友さんの感想を読んで。何て素敵な! どうして今まで知らずにいたのだろう・・・。ゾーヴァの絵に那須田 淳さんがお話を付けた画文集。その不思議な魅力にとらえられて、貸出期限ギリギリまで毎日眺めていたい。シュールな感じがショーン・タンの作品のような気がして、とにかく満足の1冊だった。2022/06/30
Rosemary*
40
ミヒャエル・ゾーヴァ:絵 と那須田淳:文 が、とてもマッチしていてとても良かった。なんとも妙で、シュールな世界。ついつい口元がほころんでいました。何度も繰り返し読みたい一冊です。『いとしい者たちがそばにいて 三度の食事にもさほどこまらず、ときどき、太陽の下でまどろむ。それが幸せというものじゃないか…』2014/07/20
gtn
34
十三歳の頃、私は自分のことをこどもとは思っていなかった。しかし、教師は私を数あるこどもの一人と看做した。その証拠に、理由も聞かず頭ごなしに叱った。著者は少年時、一番つらかったのはいつ頃かと教師に問うたが、自分のつらさに敵う訳がないという著者の気持ちがよく分かる。2021/03/13