出版社内容情報
いっしょにいても別々に遊んでいて、あんまりしゃべらないし、そんなに笑ったりもしない。ねえ、ぼくたちって、ほんとに友だちなのかな? 友だちっていいな、と思えるような優しさに溢れた物語。
内容説明
いっしょにいてもべつべつにあそんでいて、あんまりしゃべらないし、そんなにわらったりもしない。ねえ、ぼくたちって、ほんとにともだちなのかな。
著者等紹介
如月かずさ[キサラギカズサ]
群馬県桐生市生まれ。児童文学作家。『サナギの見る夢』(講談社)で第49回講談社児童文学新人賞佳作、『ミステリアス・セブンス―封印の七不思議』(岩崎書店)で第7回ジュニア冒険小説大賞、『カエルの歌姫』(講談社)で第45回日本児童文学者協会新人賞を受賞
高橋和枝[タカハシカズエ]
神奈川県生まれ。東京学芸大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佳音
71
なんか涙が出た。温かい涙。たんくんとまあくんは、いっしょに遊ぶけど、おたがいほとんどおしゃべりをしない。たんくんは誘ってもくれない。ほんとにともだちなのかな。まあくんは、たんくんが自分のことをともだちと思っていないのではと不安になります。積極的に遊んだり、毎日一緒にいる人だけが、「ともだち」なんじゃない。自分の気持ちをうまく出せない子どもに、共感や安心を与えてくれる本。お父さんが、ともだちのおじさんとの会話からまあくんに、答えの一つをそっと示してくれるなど、気づきをもらえます。やさしい読みもの。2024/04/16
☆よいこ
70
児童書。「ともだちだと思ってるって、どうしてわかるの?」▽くまのまあくんとたぬきのたんくんは、一緒に粘土遊びをしたりする。あまりお喋りはしない。まあくんのお姉ちゃんが「あまり仲良さそうに見えない、ほんとにともだちなの?」と言ってきて、まあくんは不安になる▽友達との距離感はひとそれぞれ、思いやる気持ちがあれば友達なんだよね。優しいお話でした。2024.3刊2024/06/12
anne@灯れ松明の火
28
出版社SNSご紹介。新着棚で出会えた。高橋和枝さんの表紙がかわいすぎる! モノクロだが挿絵も多くてうれしい。くまの「まあくん」と たぬきの「たんくん」。一緒にいても、あまりしゃべらず、自分の遊びに夢中。お姉ちゃんに「ほんとに ともだちなの?」と尋ねられてから、不安や疑問が湧いてきた まあくん……。いくつかのエピソードを通して、互いに相手のことを思い合っていることがわかり、ラストはほっこり♪ 子どもの気持ちに寄りそうお父さんぐまが素敵。父と息子の話としてもいいなぁ。2024/05/05
ほんわか・かめ
12
会話で盛り上がったり、楽しく遊んだり、そんな関係だけが友達という訳ではない。多くを語らなくても、ただ隣にいるだけでも立派な友達。はたから見れば退屈そうで「ほんとに友だち?」と思われるかもしれない。でもそれは一番気を遣わなくていい最高の関係かも! 2・3年生くらい〜〈2024/小峰書店〉2024/04/30
Midori Matsuoka
12
如月かずささんの文章と高橋和枝さんの絵がぴったりの幼年文学。内容は易しいけど、ふと立ち止まって自分とあの子ってホントに友だちなのかな?と思い悩む心持ちは小学校高学年くらいの子にも読んでほしい一冊。 くまのまあくんとたぬきのたんくんが遊ぶ時はしゃべったり盛り上がったりはしない。そんな静かな関係をお姉ちゃんに指摘されて、まあくんは「ぼくとまあくんってホントに友だちなのかな」と悩む。 お父さんがまあくんに(相手が自分を友だちと思ってくれてるか)「なんとなく わかるものさ。なんとなくでいいんだよ」と言うのがいい。2024/04/27
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