出版社内容情報
転校生になってしまった、かえでちゃん。新しい学校になじむことができず、元の学校の友達にもらったノートに落書きを始めます。かえでちゃんが描いたのは、クマみたいな「もじゃりん」。毎日、ひみつのノートに「もじゃりん」を描きながら、新しい学校での出来事を話しかけていると…!? 転校生のかえでちゃんが新しい学校で友達ができるまでを「もじゃりん」の視点で優しく綴ります。
内容説明
こんにちは。ぼくは、もじゃりんといいます。ぼくは、かえでちゃんのため息といっしょに、生まれました。ノートのなかのひみつのともだち♪小学校低学年から。
著者等紹介
大久保雨咲[オオクボウサギ]
三重県生まれ。子どもの本専門店メリーゴーランド主催の童話塾で創作を学ぶ。第21回ニッサン童話と絵本のグランプリ優秀賞受賞、第9回「飛ぶ教室」作品募集童話部門で優秀作(光村図書出版主催)
植田真[ウエダマコト]
静岡県生まれ。画家。絵本や装画を多く手がける他、絵画制作、ライブペインティング、音楽など幅広く活動。『マーガレットとクリスマスのおくりもの』(あかね書房)で日本絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
79
児童書。中学年向き▽かえでちゃんは転校して、仲の良かった友達とも離れて寂しかった。友達からお別れにもらったノートに、ため息をつきつつ描いた落書きの「もじゃりん」はちょっとクマみたいなやつ。もじゃりんは、ノートの中からかえでちゃんの声を聞いてヤキモキしている▽可愛らしいお話。「ぼくは、はじめて知ったんだけれど、だれかになにかをつたえるって、すごくゆうきがいることなんですね。いやあ、きんちょうしました」〈がちゃりん〉がどんな子なのか気になります。2023/04/05
はる
67
大久保雨咲さんは「うっかりの玉」以来、好きな作家さん。ほのぼのとした作風の中に、いつも繊細な想いが描かれています。今回も植田真さんの可愛らしい挿絵がぴったりの優しい物語でした。ラストはかえでちゃん、もじゃりん、二人とも友達が出来たんですね。「がちゃりん」がどんな姿なのか、見てみたかったなあ!2023/07/29
ぶんこ
41
転校は子どもにとっては大事件。以前の学校での友達から貰ったノートに、かえでちゃんは心細さからノートに「もじゃりん」という架空のクマちゃんのような動物を描きました。もじゃりんはかえでちゃんとお話が出来なくて悲しくて「も、じゃ、り、ん」の文字を抱きしめる。切ない。可愛い。かえでちゃんは、もじゃりんを描いたノートをお守りがわりに登校。そのノートの「もじゃりん」を見た女の子と仲良くなって、その子が描いたのが「がちゃりん」というロボットのような子。陽気ながちゃりんが、もじゃりんの新しいお友達。よかったね。2023/06/22
chiaki
38
植田真さんの絵に惹かれて。転校生になってしまったかえでちゃんのため息から生まれたクマみたいな絵"もじゃりん"。ひみつのノートに描かれたそんなもじゃりんが語るかえでちゃんのこと。新しい学校生活に不安な気持ちを抱えるかえでちゃんと、それを見守り心配し応援するもじゃりん。2人の心通わすやりとりに胸がきゅんとなります。誰かに大切なことを伝える「勇気」が欲しい時に、新しい一歩を踏み出す「勇気」が欲しい時に、読み返したい1冊です。ラスト、"がちゃりん"の登場にほっこり。2023/04/01
mug
35
もじゃりんは、かえでちゃんが描いた絵。 だから、もじゃりんの声は かえでちゃんには届かない。 慰めてあげたくても、 勇気づけてあげたくても… · かえでちゃんの、 言葉にできない繊細な気持ちが もじゃりんを通して伝わってくる。 自分だけじゃないよ。 みんなも不安やドキドキと戦っているんだよ。 この本を読んで、 そんなことを少しは感じてくれたかなぁ? 頑張れ、1年生👦✨2023/06/09
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