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出版社内容情報
十九世紀半ば、黒人のある部族の王女が、アフリカで殺される寸前、イギリスの軍人に救われた。少女はイギリスにつれていかれ……。 中学生~一般
内容説明
古書店でみつけた一束の手紙から掘りおこされた物語。1850年、西アフリカの村で殺されるところを救われ、ヴィクトリア女王の保護を受けたアフリカの若き王女、サラ・フォーブス・ボネッタの生涯。その波瀾に富んだ人生に、様々な資料でせまるノンフィクション。
目次
1848年・捕らわれて
1850年・はじめてのイギリス
1851年・ふたたびアフリカへ
1855年・二度目のイギリス
1860年・決心
1862年・サラの結婚
1880年・マデイラ―最後の日々
著者等紹介
宮坂宏美[ミヤサカヒロミ]
1966年生まれ。宮城県出身。弘前大学人文学部卒業。会社勤務の後、翻訳、編集、雑誌のライターをはじめる。児童書サークル「やまねこ翻訳クラブ」の仲間とともに、電子メールマガジン『月刊児童文学翻訳』を発行するなど、海外児童文学の紹介にもつとめている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
19
部族同士の争いの中、殺されるはずだったアフリカの部族の王女がイギリス人により命を救われ、ビクトリア女王への贈り物としてイギリスに送られる。彼女は女王に気に入られ、その庇護のもと上流階級の少女として育てられていくが……という実話。こう書くとなんと数奇で波乱万丈な人生!という内容に思えるかもしれないけれど、肝心の少女、サラの内面は残された資料からひかえめに推察されたもので、物語性は正直薄いです。が、過度にドラマティックに脚色せずに彼女の人生を追う姿勢に著者の誠実さを感じました。YA向けで読みやすかったです。2020/06/13
ぴょん浜
2
ヴィクトリア女王の命により、アフリカの王女がたどった数奇な人生。彼女の本名や本音を知ってくれている人はいたのだろうか。2018/04/06
ぱせり
2
「居場所はない」と感じたサラ。英国女性としての教養はあっても自国の文化の一切を知らないまま、その国のプリンセスである、ということは・・・ある意味皮肉であり、なんだかやはり痛ましい2009/01/29