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出版社内容情報
太平洋戦争で、強制収容所へ連行された日系アメリカ人たち。アメリカ政府に、またすべての人に自由と正義を訴えた人間をえがく。 中学生~一般
内容説明
第二次世界大戦下、なぜ日系人だけが強制収容所においやられたのか。人種差別、偏見、平等、民主主義…アメリカ合衆国政府を相手に立ちあがった日系アメリカ人フレッド・コレマツの記録。
目次
第1章 研究発表
第2章 新天地アメリカ
第3章 真珠湾攻撃
第4章 ジャップは、しょせんジャップ
第5章 追いだし
第6章 クライド・セア
第7章 テストケース
第8章 孤独な闘い
第9章 砂漠の宝石
第10章 みせかけの自由
第11章 ほんとうの自由
著者等紹介
チン,スティーヴン・A.[Chin,Steven A.]
1991年、アウトスタンティング・ヤングジャーナリスト賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クサバナリスト
9
NHK『智恵泉』のフレッド・コレマツを観るための予習本。以前ニュースで見たような気がするがスッカリ忘れていた。今年1月30日の彼の誕生日には、Google のTOPページに彼の顔イラストと言葉が掲示されていたらしい。2017/04/30
You
3
恥ずかしながら『ある晴れた夏の朝』を読むまで戦時中日系米人がアメリカ本国でどんな扱いを受けていたか知らなかった。ユダヤ人差別とか、はだしのゲンの朴さんとか、イスラム国と区別のつかないアラブ人とか、なんだか色々なものを連想した。そうは言っても可能性があるなら国を守るにあたりわからないでもないと思っていたけど、自国民だし白人にはお咎めなしだったわけで。良く知る仲なら突然酷いんじゃ、とか、自分の中の矛盾した差別心に気付かされたような気がします。それにしても…「米国は二度と同じ過ちを犯すことはないでしょう」か…。2021/01/10
中将(予備役)
0
児童書なのだろうが今読んでも内容の濃い一冊だった。2017/12/08
tototomoton
0
冒頭からどんどん引き込まれる一冊。かなり読みやすいので一時間ちょっとで読めたけれど、内容はとても濃い。翻訳者の人があとがきで「アメリカって本当にいやなところも多いけど、中々良いところもある」と書いているけれど、こうやってあきらめずに声をあげ続けて来た人たちがアメリカの民主主義を耕しているのも事実だ。胸の熱くなる一冊です。2011/10/20