内容説明
その少女の奏でるピアノはきっと孤高の極みで、その透明感のある澄んだ音楽を世界に響かせていたにちがいない。天才ピアニスト透子とふつうに暮らしていたふつうの女の子果南の物語。
著者等紹介
松本祐子[マツモトユウコ]
埼玉県在住。聖学院大学・児童学科教授。英米児童文学、ファンタジー論などの講義を担当。『未散と魔法の花・1「リューンノールの庭」』で第1回日本児童文学者協会・長編児童文学新人賞、第19回うつのみや子ども賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
25
まるで漫画のような展開。腹黒い優等生とエコひいきする先生、敵役のクラスメートと謎めいた転校生。お調子者の男の子とナルシスト王子様の先輩。まあさらりと2時間以内で読めるので、ひまつぶしにはいいかな?2012/12/02
さゆ
20
数年前の中学生の読書感想文課題図書だった筈のこの本。私の課題図書への不信感を確定させることとなった。一番驚くのは新藤先生。特定の生徒を贔屓することが冒頭から出てきていて、その時点で先生としてアウトだと思うのに、最後の方でも、あたかもそれを肯定するというか開き直るような表現があって、怒りすら感じる。主人公を含め中学生たちは、中学生なんだから仕方ないかとは思うけれど、それでも上っ面だけの青春小説。2012/02/22
蒼海
12
掃除してたら発掘!ん~懐かしい。小学校くらいの頃これで読書感想文を書いたんだった。あの頃は素直に共感してたけど、今読むと子供っぽく感じる。読んでると恥ずかしいというか、懐かしいというか…ん~、むずがゆくなる。でもそんな時期もあったんだなーと。僕も少しは大人になったのかな?2013/12/31
0kaeri
11
学校での出来事をイライラと見てしまったり、感情に流されそうになります。大勢の軍隊がふと頭に浮かびました。勇敢な人間、先頭に偉い人がついても、最後尾でまとめる人は必要ですね。2015/03/24
あかり
9
中2の本好き娘が勧めてくれた本。多感な時期で人の目が気になる年頃に内観して成長している感じがキラキラしていて私は好き。2014/07/30