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内容説明
はじめてのキスは、友だちの姉さんに、された。キスすると、されるじゃ、全然ちがう。ウルフ、9歳。まだ、キスなんてどうでもよかった。
著者等紹介
スタルク,ウルフ[スタルク,ウルフ][Stark,Ulf]
1944年ストックホルム生まれ。スウェーデンを代表する児童文学作家。1988年に絵本『ぼくはジャガーだ』の文章でニルス・ホルゲション賞、1993年に意欲的な作家活動に対して贈られるアストリッド・リンドグレン賞、1994年『おじいちゃんの口笛』(ほるぷ出版)でドイツ児童図書賞等、数々の賞を受賞
菱木晃子[ヒシキアキラコ]
1960年東京生まれ。慶応義塾大学卒業。現在、北欧児童図書の翻訳で活躍
はたこうしろう[ハタコウシロウ]
1963年兵庫県西宮生まれ。広告、木の装幀、絵本、さし絵などの分野で活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
3
「せっかくだから、キスしよう」 子どもだから言えるこのセリフとシチュエーションにしびれてしまいました。 「あたし、お金のためにキスしたんじゃないわ、バカね」、とビルギッタ。 何ともぞくぞくするようなセリフなのです。 キスに夢見る少年時代。 みごとなショートストーリーです。 他に2編の物語。 大人世界と子ども世界の常識や感覚の違いがみごとに表現されていて、スタルクならではの作品だと思います。2011/07/31
Taka
3
童心にもどり、大人の本だけでなく、こういう本も読んでいきたい 2013/07/06
You
2
気持ちの動きと行動と人間関係、それぞれ作用しあった物語構成が見事。ユーモアの混ぜ込み方というか、纏い方というか、その匙加減も知的で洒脱で天才的だなと思う。2話目「宇宙人はいるのか」と3話目「青い雌牛」のラストにはその集大成のカタルシスすら感じる。2021/10/29
はちままっこ
0
ウルフ・スタルクの本はたいてい好きです。 今回もよかった。 10歳の主人公が突然女の子にキスされて、それがイヤな思い出になってしまった。しかし、ある日野球をしていて女の子の振りぬいたバッドが頭にあたり、その女の子に快方してもらっていると、なんだかその女の子が特別に思えてくる。 恋というわけではなく、ちょっと自分とは違う異性に気づく時。 そんな男の子の気持ちを描くウルフ・スタルクはすごいと思う。 短いのですぐ読めて、読後感がほんわかするのも素敵です。2015/12/16
遠い日
0
041225【読書ノート】評価/♥♥♥♥2004/12/25