内容説明
イギリスで出版された絵本の中で、最もすぐれた作品の画家に贈られる、ケイト・グリーナウェイ賞を受賞した、すばらしい絵本。
著者等紹介
グラヴェット,エミリー[グラヴェット,エミリー][Gravett,Emily]
イギリス南部のブライトンで、パートナーと本が大好きな娘と住んでいる。最初の作品『オオカミ』で絵本では最も権威のある、ケイト・グリーナウェイ賞を受賞した。次々と、ユニークな絵本を出版している
ゆづきかやこ[ユズキカヤコ]
由槻草子。新潟県で生まれる。東京女子大学卒業。大学時代から児童文学に携わり、書評などを書いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
139
絵本なのですが一種の仕掛け絵本だということがわかりました。ウサギがオオカミの絵本を読んで、ということでオオカミとはどのような動物かということがわかります。最後はハッピーエンドで終わって読んでいる子供は安心するのでしょう。2016/05/08
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
98
図書館でうさぎは熱心に読書しています。本のタイトルは『オオカミ』。本の中から鋭い牙をむき出し獲物を狙うオオカミ。ページをめくると本から飛び出して、うさぎをじっと見つめています。オオカミについての知識を蓄えるうさぎ。尖った鉤爪、もじゃもじゃしたしっぽ、大きな歯、そして彼らが狙う獲物は……。劇中劇ならぬ『本中本』とでも言えばいいのか、『オオカミ』の本を読む主人公を描いたストーリーです。イギリスで最も優れた絵本画家に贈られるケイト・グリーナウェイ賞に輝いたおしゃれな仕掛けが施された絵本。2007年12月初版。2015/12/06
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
71
イギリスで最も優れた絵本の画家に贈られるケイト・グリーナウェイ賞を受賞。同じ作者の『もっかい』もユニークな仕掛け絵本だけど、これは装丁もスタイリッシュで、凝った仕掛けが随所に施されています。ショーン・タン氏の本を思い出しました。図書館でオオカミに関する本を借りたウサギ。集中して読んでいると、誰かがじっと見つめてる。鋭い爪と、もじゃもじゃした尻尾と、牙を持った誰かが。その影はだんだん大きくなって……。2007 年12月初版。2015/05/22
Natsuki
70
これはまたずいぶんと凝った作りの絵本ですね( ☆∀☆)大人目線で思わず値段を確認してしまいました。どのくらいの価格でこの絵本ができるのかなって(^。^;) 図書館でウサギさんが借りた本、それが『オオカミ』。借りてきた本を夢中で読むウサギさん・・・・・・なかなかブラックなお話でございました(笑)2015/12/02
とよぽん
51
しゃれた仕掛けと意匠がとても素敵だった。ウサギが図書館で借りた本は「オオカミ」。本を読みながら歩いて行くウサギは、いつしか本物のオオカミに近づいて、ついに! と恐怖の瞬間が・・・。破れた本の表紙、そして紙には意外な結末が記してあった。魅力的な絵本。2022/07/28