出版社内容情報
「たんぽぽ堂」という小さなぶんぼうぐやでノートやえんぴつを売っているのは、ひとりぐらしのおじいさん。ある夜のことトントントンと戸をたたいて女の子がやって来ました。 幼児~小学校低学年
内容説明
「いつかまたくるわ。きっとくるわ。くるわ、くるわ…。」そのこえは、だんだん小さくなってきえてゆき、アスファルトの道には、小さな花のしんだけがのこりました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
27
たんぽぽの魔法に助けられて、おじいさんのさびれた文房具店が活気を取り戻しました。黄色いリボンは、たんぽぽ色の魔法のリボンでした。 無数のわた毛で舞いあがるたんぽぽの種が、たんぽぽのイメージをさらに膨らませていると思います。 でも、多くのたんぽぽの子孫に護られて、おじいさんが天に昇っていくラストは、幻想的ですが、ちょっと物悲しく感じました。2022/04/02
花林糖
18
(図書館本)【春を感じよう 読書会】昔ながらの文房具店を営むおじいさんのお話。最後ほのぼの丸く終わるのかと思っていたら、えー!そうなのか、、、、、。たんぽぽ色のリボン欲しいです。2019/04/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
6年生ブックトーク授業【冬休みにおすすめの本】 国語で『きつねの窓』 https://bookmeter.com/books/523006 を学習しているので、近年絵本化されていることから選書。文房具屋たんぽぽ堂のおじいさんは、町に大きな店が出来て子どもたちが来なくなり淋しく暮らしています。ある日、黄色い帽子をかぶった女の子がやってきて、リボンを届けてくれました…。2021/12/20
ホレイシア
9
遺作が多分これ。亡くなったときはショックだった。雪の降る中をわざわざ買いに出かけたっけ。おじいさんの文房具店が閉鎖に追い込まれる話。最後まで、しっかりと現実を見据え、童話仕立てにする手腕は衰えなかった。多分、一生愛読者だと思う。
baion
6
しみじみとして味わいのある本。たんぽぽ、という春の花で、あたたかなイメージの花であるがゆえに最後のシーンがよいといえばよいのだが、さみしい。2013/02/01