出版社内容情報
子グマを助けようと,高い岩から滝つぼにとび込んだ母グマ。子を思う強い母グマの愛情が感動を呼びます。 小学校中学年~高学年
内容説明
子グマをつかまえようとしたわたしたちは、いかり心頭に発した、母グマの、おそろしいほえごえをきいた。子グマをたすけるために、母グマは、滝のてっぺんの岩から、滝つぼめがけてとびこんだのです。いくら強いクマでも、あんな高いところから、とびこんだのでは、たすかりっこありません。わたしたちは、むねのつぶれる思いでした。小学校中学年向。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あいくん
8
☆☆☆椋鳩十動物童話集の第2巻です。 この2作品は自伝的な書き方です。 椋鳩十さんの実体験かもしれません。 「月の輪グマ」は椋鳩十さんが長野県にいた頃の話です。 もと人力車夫をしていた男が登場しますので、ずいぶん昔です。「カラスものがたり」は串木野から船で2時間いったところにあるコシキ島が舞台です。 コシキ島は美しい島だそうです。 この島には徳川時代から野犬の群が住み着いているので、それを調べるために「わたし」はコシキ島に何回もわたったそうです。毎年一度は訪れているといいます。2018/05/19
サティ
4
椋鳩十の動物に対する愛情が溢れている。この物語を読んでいると、微笑ましくなる。カラスの物語でも、カラスは悪さをするように、思うが・・実際は、カラスはいたずらはするが、悪者ではない・・と、動物を悪者にしているのは人間なんだな・・って思う。2012/12/05
nanako
1
島の人達が、カラスに色々盗まれても、愛情持って見ているところが優しいと思いました。すぐ読み切った。2012/09/06
のん@絵本童話専門
0
人間の目線で観察した、ツキノワグマの親子とカラスの行動。ツキノワグマのお母さんは恐ろしいほど愛情深く、せっけんに喜ぶカラスは愛らしい。あとがきから、ツキノワグマとヒグマの違いを学べる。文字も大きめで、文章も平易で読みやすい動物童話!2024/01/17