出版社内容情報
バレエをならいはじめて5ねんもたつのに,女の子はじょうずになりません。うまくなりますように,月にも星にもお願いしますが…。◎第36回課題図書 小学校低学年~中学年
内容説明
バレエきょうしつにかよいはじめて、5ねんもたつというのに、そのおんなのこは、おどりがじょうずになりませんでした。たんじょうびにも、たなばたさまにも、おんなのこのねがいは、たったひとつだけでした。「どうか、おどりがじょうずになりますように」するとあるあさ、ふしぎなこづつみが、おんなのこのところに、とどいたのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
120
私が小学校低学年の頃に、親に買ってもらってお気に入りだったのを思い出しました。懐かしくなって読みましたが今の子供たちにも読まれているなんて知りませんでした。世代を超えていると何か嬉しい。私はバレエに縁もゆかりもなかったのでなぜこの絵本を買ってもらったのか思い出してみたら純粋に絵が可愛かった(ほぼピンクで)からで、あまり中身に興味はなかったと思います。大人になって読むと、やれば出来る、自分を信じろというメッセージが伝わる良い話でした。2017/05/04
Kawai Hideki
86
「バレエの絵本を見たい」と娘が言ったので。バレエ教室に通い始めて5年たつのに、まだ上手に踊れない女の子。踊りたい強い気持ちはあるので、いつも「踊りが上手になりますように」と念じ続けていた。すると、「山のくつや」を名乗る者から、バレエシューズが届く。送り主をたどっていくと、うさぎが営む靴屋だった。靴屋の急ぎの仕事を手伝い、うさぎバレエ団用の30足のバレエシューズを作る。女の子もうさぎバレエ団の練習に参加すると・・・。うさぎの靴屋が「カタカタとミシンをかけ」るところが、「わたしのワンピース」っぽいと思った。2016/07/18
がらくたどん
79
「うさぎまつり」に♪安房直子さんのちょっぴり不思議な優しい童話に銅版画家の南塚直子さんが絵を付けたダブル直子さんのロングセラー絵本。表紙が表裏続きの一枚絵で春爛漫の桜の下でウサコと女の子がバレエを踊る!というウサ好きには至福の場面が覗けます。バレエを習い始めて5年もたつのに上手に踊れなくてションボリする女の子にどこからか素敵なバレエシューズのプレゼントが届き・・。もう30年も前の絵本ですが春になると本棚から出して飾りたくなる1冊。年長さんなら一人読みできますが低学年くらいからが主人公に共感しやすいかも。2023/03/01
ダリヤ
63
じょうずにおどれることがたいせつなのではなくて、かんじるままにたのしむことがいちばんたいせつなのかもしれない。おそろいのさくらいろのばれえしゅーずをはいておどった、うさぎたちとおんなのこのおどりにはくしゅかっさい。わたしまでぴょんぴょんせかいのおとにみをまかせておどりたくなる。安房さんのやさしいぶんしょうと南塚さんのやわらかなイラストがほんとすばらしい。2014/10/24
tokotoko
59
久しぶりの図書館。思いっきり春の色の絵本を借りるんだー!と思ってすぐ、決まった本です。桜色のきれいなことといったら、もう、言葉にできません。あとね、とても儚い線もお話も、「春の夜の夢」の如しです。絵を描かれたのは、南塚直子さん。これからいろんな作品の中で、出会って行きたい画家さんになりました。2016/03/27
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- 和書
- あいつら 集英社文庫