出版社内容情報
飛騨白川村の合掌造りは、日本を代表する民家です。合掌造りのできるまでの過程が十分な現地調査にもとづき、ペン画で詳しく、ていねいに描かれています。新装版。 幼児~小学校中学年
内容説明
この物語は、白川村の人たちによって一軒の合掌造りのミンカが生まれるまでをテーマに、時代を昭和初期、家の間取り図などは旧遠山家を参考にして描いたものである。
著者等紹介
島田アツヒト[シマダアツヒト]
昭和7年大阪市に生まれる。東京時代、内外タイムスに漫画を投稿。利根義雄氏の漫画報同人になる。帰阪後、東洋印刷製本株式会社入社。雑誌釣の友で漫画家広瀬安美氏と知り合い親交を深める。昭和52年退社し、フリーのイラストレーターとなる。昭和53年に「えほん・堺」を出版する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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booklight
23
丁寧に描かれた線画を見ているとなぜか落ち着く。木を切り出すところから合掌造りが完成するまで。最後に出来上がると、ちょっと壮観。1階は大工、2階以上は村人が作っていく。合掌造りの2階以上の部屋はすべて蚕のため。耕地が少ない白川郷では、家を長男が継ぎ、それ以外の家族は正式には結婚できず養蚕の手伝いをする。それを大家族、という言葉でいってしまうのは、いろんな想いが沸き起こる。でも、そんな家が今も残っているのはちょっと奇跡。ブルーノ・タウトが褒めてくれたおかげかな。描くまで3年かかったのは驚いた。2020/08/22
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
合掌造りの家の中がどうなっているのか、何のためにこのような造りになったのかを、材料の切り出しから建てる過程を経て教えてくれます。白川村御母衣にある遠山家を参考に描かれ、あとがきには白川村の歴史や文化なども書かれています。2021/06/23
遠い日
8
モノクロの細やかな線画で、岐阜県の白川村の合掌造りの民家が生まれるまでの一部始終を再現する。二階、三階は蚕を飼うためのスペース。人が住む一階までが大工さんの仕事で、それ以降は村の人々の互助により作っていく。まさに総出でなければなし得ない共同作業。半年近くもかけての家造り。人が住む、暮らすということの意味や秩序を見る思い。2017/07/13
ひ※ろ
1
★★★☆☆2021/06/26
miri
1
繊細で温かみのある絵。憧れます。2017/02/10
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- 和書
- 送り火